更新日: 2023-08-03

基本情報

名称:
うえの内科・消化器内視鏡クリニック
診療科目:
内科, 消化器内科, 内視鏡内科
住所:
〒 520-1532
滋賀県高島市新旭町熊野本1丁目1-1

電話番号0740-25-0714電話
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豊富な経験を生かした熟練の手技で、苦痛に配慮した内視鏡検査の提供をめざす

2023年5月の開業以来、どのような患者さんが多く来院されていますか?

クリニック名に「内視鏡」と掲げていることもあり、やはり内視鏡検査を希望される方が多いですね。当院が特長として謳っている「苦痛に配慮した内視鏡検査」に興味を持っていただいているようで、開院前の内覧会のときにも、内視鏡室の見学は大人気でした(笑)。ありがたいことに、高島市民病院時代からのなじみの患者さんも来ていただいていますし、「より自宅に近い内科クリニックで診て欲しい」というご高齢の患者さんも増えています。

また、私は日本内科学会総合内科専門医でもありますので、発熱や腹痛などの急性症状や、高血圧、脂質異常症、糖尿病などの慢性疾患も幅広く診させていただいています。

貴院が注力されている内視鏡検査について詳しく教えてください。

上野先生の写真

当院の内視鏡検査は、「精度の高い確実な診断」と「苦痛が少なく安心できる検査」をめざしています。

胃の内視鏡検査は経鼻、経口どちらにも対応しています。最新の細径内視鏡を使用していますので、挿入時に内視鏡が舌の根元に触れることなく、オエッとなる嘔吐反射を最小限にすることができます。以前の検査で異常が指摘された方など、より精密な検査が必要な場合は、拡大機能を備えた通常径の内視鏡を使用するなど状況によって使い分けています。患者さんのご希望があれば、鎮静剤の使用も可能です。

大腸内視鏡検査では、軸保持短縮法という腸を無理に押さずに早い段階から短縮することで、腸管にストレスを与えず、苦痛を最小限に抑えたスピーディーな検査を心がけています。大腸内視鏡検査は手技の差が出やすい検査といえますが、日本内視鏡学会専門医として大学病院などで培った数多くの経験を活かし、苦しくない検査の提供に努めています。また、検査前には下剤による前処置が必要ですが、患者さんのご希望に合わせ、下剤を服用いただく場所は在宅と院内、両方に対応していますので、患者さんが少しでもストレスのない環境を選んでいただければと思います。

当院では内視鏡検査に対する「つらい」「苦しい」「痛い」というイメージや、患者さんの不安を解消できるような環境を整えていますので、1人でも多くの方に定期的に内視鏡検査を受けていただきたいですね。

内視鏡検査に関して、印象に残っている患者さんとのエピソードがあるそうですね。

はい。以前に勤めていた大津赤十字病院で、とある患者さんの内視鏡検査を担当しました。幸いその検査で初期の大腸がんを発見することができたのですが、当時の私の手技が未熟だったせいで、患者さんに苦痛を与えてしまったんです。その後、診察で会うたびに「あのときはしんどかったよ」とからかわれ続けました(笑)。それから10年ほど経った頃、私が高島市民病院にいることを知ったその患者さんが来院され、再び私の大腸内視鏡検査を希望されました。鎮静剤を使わずに検査をさせていただいたのですが、検査後、開口一番「医者が育つってこういうことなんですね。私史上、ビリからトップになりましたよ」と言っていただいたのです。

医師人生のスタートと、ゴールに近い地点の両方の手技を患者さんに体感いただき、医師としての成長を評価していただいたことで、「目指してきた医師像に近づいている」という実感が得られて励みになりましたし、同時に、「たくさんの患者さんにご迷惑をおかけしながら現在に至っているんだ」と身の引き締まる思いがしましたね。

診断には積極的にAIを活用しているとお聞きしました。

うえの内科・消化器内視鏡クリニックの院内の写真
検査前にリラックスして過ごせる前処置室も完備している

はい。胸部レントゲンと大腸内視鏡カメラにAI補助診断機能を搭載しています。従来の機器では発見が困難だった早期のがんなど、微細な病変の検出や鑑別をAIがリアルタイムで支援してくれるシステムで、その情報を元にCTなどの精密検査に繋げることが可能です。
また、レントゲンで骨密度の測定をすることも可能です。特にご高齢の方は、骨粗しょう症が進行し、骨折などをきっかけに寝たきりになる場合もありますので、早めに対応することでリスクを回避できます。先端技術も駆使し、検査の精度を向上させ、地域の皆さんの健康寿命を伸ばすサポートを行っていきたいですね。