巨木のように深く、広く根を張り、地域の人々に頼られる「使い勝手の良いクリニック」になることが目標。質の高い医療の提供も目指す
日々の診療で、どのようなことを心がけていますか?
【田中院長】総合診療医・家庭医の大きな役割は、患者さんやご家族の想いや期待を十分に汲み取り、改善に結びつけることだと考えております。そのためにも、まずは患者さんやご家族の話をよく聴くことを心がけ、一人ひとりに適切な治療の提供や療養支援に努めています。
【勝俣医師】診断名が同じだからといって、治療内容や必要なサポートがまったく同じということはありません。患者さんにとってどのような検査や治療、支援が必要なのか、患者さんご本人やご家族によくお話を聴いて、相談しながら進めていくことを大切にしています。
貴院は、通りに面した全面ガラス張りで、とても明るく、気軽に入りやすい雰囲気がありますね。
【田中院長】当院は、「敷居は低く、質は高い」クリニックを目指しており、どんな方にも気軽に立ち寄っていただけるよう院内の設備を工夫しました。例えば、トイレも含めてすべてバリアフリーにし、車いすが通れる広さを十分に確保しています。また、小さなお子さんとお母さんの同時受診でも、お母さんがゆっくり診察を受けられるようにキッズスペースも設け、ベビーカー置き場、トイレ内にオムツ交換台も設置しました。
内装は、“巨木”をイメージされたそうですね。
【田中院長】そうなんです。巨木のように深く、広く根を張りめぐらし、地域の人たちに頼りにされる存在になりたいという想いがあり、木の温もりを全面的に採り入れ、温かみのある、気持ちが落ち着く空間づくりを意識しました。ここに来れば、困りごとを解決する糸口が見つかると思っていただけたら嬉しいですね。
お忙しい日々だと思いますが、休日はどのように過ごされていますか?
【田中院長】まだ幼い息子の子育てに奮闘しています(笑)。普段は、どうしても妻に任せきりになってしまうので、休みの日は近所の公園に行くなどして、子どもと遊ぶ時間を大切にしています。
親になってつくづく思うのですが、育児は一筋縄ではいきませんね(笑)。親御さんがどんなことに気をもんだり、心配されたりするのかがよくわかるようになりましたので、親御さんに寄り添いながら診療しようという気持ちがいっそう強くなりました。
【勝俣医師】今年4月に、大学に社会人入学したものですから、休日は、講義を受けたり、総合診療や家庭医療の研究に取り組んだりしていることが多いですね。それと、学生時代にフルマラソンを走ったことがあって、また挑戦したいなと思っているんです。気分転換も兼ねて、時間があるときはランニングをするというのも最近の過ごし方です。
さいごに、今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。
【勝俣医師】この地域の方々に、当院に行けば、「自分や家族のいろんな相談に乗ってもらえる」とか、「安心できる」、「困りごとが解決した」と言っていただけるよう、日々精進しています。総合診療医・家庭医は、一人でも多くの方が住み慣れた地域で心身ともに健やかに暮らしていけるよう、医療サービス面から支援していきます。患者さんが思っているよりも多岐にわたる支援を行っていますので、多くの方にその価値をうまく利用していただき、安心して暮らせる社会を実現する一助になりたいと思っています。
【田中院長】ここ城東地区は、私が生まれ育った九州の小さな町に雰囲気がよく似ていて、とても愛着を持っています。私自身も家族とともに住むこの地域の方々が健やかに、安心して暮らせるように、皆さんにとって「使い勝手の良いクリニック」であり続けることを目指しています。そのために、この地域でニーズの多い小児在宅医療にも、将来的に取り組みたいと考えていますし、診療内容についても、どんな疾患であっても対応できるところを強みとしながら、その都度、地域の方々のニーズに合わせて変化させていくことも考えています。
当院は、総合診療医・家庭医として、患者さんやご家族の「人生の伴走者」のような役割を果たせるよう尽力しています。「心身ともに健康であること」、「日々のくらしが安心できること」、「長い目で見て幸せであること」を目指し、健やかに暮らしていくための支援に惜しみなく取り組んでいきますので、お困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。