更新日: 2025-06-05

基本情報

名称:
いとう内科クリニック
診療科目:
内科, 循環器内科
住所:
〒 605-0975
京都府京都市東山区泉涌寺雀ケ森町5-5

電話番号075-532-5577電話
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発熱や風邪の一般内科から、糖尿病、高血圧、心不全など生活習慣病全般まで幅広く診療。心臓病の専門診療に加え、動脈硬化や脳梗塞のリスクチェックなども実施

貴院が得意とする診療を教えてください。

当院では、心不全・狭心症・不整脈などの心臓疾患を中心に、検査・診断・治療はもちろん、重症化の予防や、病気そのものを発症させないための予防医療にも力を注いでいます。じつは、狭心症・心筋梗塞・心不全・脳梗塞といった命に関わる病気の背景には動脈硬化が深く関わっており、その進行をいかに抑えるかが、重症化の予防や命を守ることにつながります。
そのため当院では、動脈硬化の原因となる糖尿病・高血圧・脂質異常症・慢性腎臓病などの「生活習慣病」に対して早期から積極的に治療を行い、心疾患や脳卒中の予防にも取り組んでいます。さらに、必要に応じて、連携病院での精密検査のご案内も行いながら、早期発見・早期治療へとつなげています。

また睡眠時無呼吸症候群に関しても力を入れて診療を行なっています。睡眠時無呼吸症候群は、夜間の低酸素などに繋がり、生活習慣病だけでなく心不全や脳卒中のリスクとなる病気です。しかし睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中の症状のためご自身で自覚することが難しい病気です。「日中の眠気がひどい」という症状で受診される方もおられますが多くの方は「いびきが大きい」「寝てる時に息がとまっている」とご家族に指摘されて受診されます。睡眠時無呼吸症候群についても地域の方へ啓発できればと思っています。

伊藤先生は、総合内科専門医でもあるそうですね。

はい。発熱や風邪、インフルエンザといった急性の病気はもちろん、貧血や甲状腺機能の異常、腎臓病、逆流性食道炎などの消化器疾患、さらにはCOPD(慢性閉塞性肺疾患)や喘息、睡眠時無呼吸症候群といった慢性疾患まで、幅広く診療を行っています。
たとえば、「夜、横になると咳が出て止まらない」「肩が痛い」「足がむくむ」「めまいがする」といった症状は、一見すると心臓と関係なさそうに思われがちですが、実は心臓病が隠れていることも少なくありません。そのため当院では、症状だけを切り取るのではなく、全身を総合的に診ることで、見落とされがちな病気の兆候を早期に察知し、適切な治療につなげることを大切にしています。

心臓病について、具体的にどのような専門診療が受けられるのか教えてください。

いとう内科クリニックの院内の写真

当院では、心臓病の早期発見と的確な診断を、非常に重要な使命だと考えています。そのため、「12誘導心電図」や「ホルター心電図」、「ABI(足関節上腕血圧比)」、「心エコー」などの検査機器を導入し、心筋梗塞や不整脈、狭心症の有無、動脈硬化の進行度、心臓の形態や血流の状態まで、総合的に評価できる体制を整えています。
特に狭心症に関しては、血液検査や心電図で異常が現れた時点では、すでにかなり進行しているケースも少なくありません。そうなる前に、いかに早く異常の兆しをとらえられるかが鍵になります。私はこれまで、心臓カテーテル治療の現場で多くの重症例に携わってきましたので、その経験をもとに、わずかな症状や検査所見から早期診断につなげられるよう、日々の診療にあたっています。

実際にこれまで、心筋梗塞の前触れと考えられる患者さんを何例も診察しており、その都度、京都第一赤十字病院などの高度医療機関にご紹介してきました。病状が深刻になる前に適切な医療に繋げられるよう、専門医としての知見を最大限に活かした診療に努めています。

心不全については、どのような重症化予防に取り組まれていますか?

伊藤 大輔先生の写真

心不全は、一度発症すると慢性的に経過をたどる病気であり、病状の悪化による再入院をいかに防ぐかが重要です。そのため当院では、わずかな体調の変化も見逃さず、薬の種類や量を細かく調整するなど、日々の診療で丁寧なフォローを心がけています。
また、自覚症状が出ていなくても心不全の悪化をいち早く察知できるよう、「心不全手帳」という評価ツールも活用しています。これは、患者さんの体の状態を点数化して管理するもので、日々の変化を客観的に把握しやすくなり、患者さんご自身にも状態を理解していただきながら、一緒に病気と向き合っていくことができます。こうした取り組みを通じて、患者さんと“二人三脚”で心不全の重症化予防に取り組み、安心して日常生活を続けていただけるよう支援しています。

貴院を受診する患者さんは、やはり心臓病の人が多いのでしょうか?

はい、心臓に関するお悩みで受診される方は多くいらっしゃいます。たとえば、動悸や息切れ、不整脈などの症状に不安を感じて受診される方、心臓病のリスクを抑えるために糖尿病や高血圧といった生活習慣病の管理を目的に通院されている方、そして、狭心症・心筋梗塞・心不全などの既往があり、再発や重症化の予防のために定期的に診察を受けている方など、背景も目的もさまざまです。

また、心臓病に限らず、脳梗塞のリスクチェックや予防のご相談、喘息などの呼吸器疾患、さらには風邪・発熱・花粉症といった一般的な内科疾患で来院される方も多くいらっしゃいます。患者さんの年齢層も幅広く、30代から90代まで、地域の皆さんの「身近なかかりつけ医」として日常的な健康管理から専門的なフォローアップまで、幅広く対応しています。