更新日: 2025-11-11

基本情報

名称:
松ヶ丘ファミリークリニック
診療科目:
外科, 内科, 消化器内科, 循環器内科, 小児科
住所:
〒 260-0807
千葉県千葉市中央区松ケ丘町259-2

電話番号043-497-4356電話
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京成千原線・大森台駅から徒歩6分。カフェのような温かみのある佇まいが印象的な「松ヶ丘ファミリークリニック」は、外科・内科・消化器内科・循環器内科・小児科と幅広い診療科目を展開し、土曜・日曜も診療を行うなど、地域の多様なニーズに応える体制で多くの患者の健康を支えている。
院長の山﨑將人先生は、複数の専門医・指導医資格と豊富な経験を有する、消化器外科のスペシャリスト。千葉大学病院や関連施設での臨床経験に加え、ロンドンでの診療経験、さらには帝京大学ちば総合医療センターでの教授職を経て、2024年11月に開業した。

同院では、鎮静剤を用いた苦痛の少ない内視鏡検査や、胃カメラ・大腸カメラの同日実施、日帰りでのポリープ切除にも対応し、消化器がんの早期発見、早期治療に尽力している。「大学病院などで30年以上にわたり消化器外科専門医として培ってきた経験、知見、技術のすべてを最大限に発揮し、地域の皆さんのお役に立ちたい」と語る山﨑院長。診療への確かな自信がのぞく一方で、常に誠実かつ温かな眼差しで患者に寄り添う姿勢がうかがえる。今回はそんな山﨑院長に、これまでの歩みや同院での診療について伺った。

※ 日本消化器外科学会消化器外科専門医

大学病院で30年以上の経験を積んだ消化器外科医が、地域の多様なニーズに応えるクリニックを開業

はじめに、医師を志したきっかけと、外科を専門とされた理由をお聞かせください。

山﨑 將人先生の写真

高校生の頃に進路を考えたときに漠然と「人のために役立つ仕事がしたい」と思ったのが出発点です。プロフェッショナルとして、自分にしかできないことを提供し、なおかつ人に喜んでもらえるという点に大きな魅力を感じ、医師の道を選びました。
 
富山医科薬科大学医学部(現・富山大学)を卒業後、千葉大学の第二外科(現・先端応用外科)に入局しました。もともと周囲から「手先が器用」と言われることが多く、自分でも内科より外科のほうが自分の能力を活かせるのではないかと感じたんです。

これまでのご経歴と、携わってこられた主な疾患や症例について教えてください。

千葉大学病院で研修を行った後、船橋市立医療センターや千葉県内の関連病院に勤務し、消化器外科を中心に診療に携わってきました。大学院では医学博士号を取得し、研究活動と並行しながら臨床経験を積み重ねました。特に胃がん・大腸がんといった消化器がんや、肝胆膵領域の高難度手術を数多く手がけ、診断から手術、術後管理、外来フォローまで一貫して担当していました。あわせて、取得が難しい肝胆膵外科高度技能指導医の資格も取得しています。
当時は開腹手術が主流でしたが、次第に腹腔鏡手術が導入されるようになり、外科治療の大きな変革を肌で感じましたね。急性虫垂炎や腸閉塞などの緊急症例にも数多く対応し、外科医としての経験を積み重ねました。

ロンドンでの診療経験もあると伺いました。

はい。ロンドンの日系クリニックで4年間、子どもから大人まで年齢を問わず幅広い患者さんの診療に携わった経験があります。現地では日本企業の駐在員の健康診断を中心に、内科、外科、婦人科、小児科といった多岐に渡る一般診療に対応しました。さらに週に1〜2回は現地の病院で研修を受ける機会があり、イギリスの医療現場や制度の違いを直接体験できました。文化も制度も異なる環境での医療活動は、医師としての柔軟性や対応力を磨く貴重な経験だったと思います。現在、地域医療や家庭医的な役割を担う上でも大きな財産になっています。

先生が、開業を決意された理由をお聞かせください。

帰国後、2004年からは帝京大学ちば総合医療センターに勤務し、2017年からは光学診療部(内視鏡検査を担当する部署)の病院教授として、胆管結石の摘出や消化器がんの切除など難易度の高い内視鏡治療にも力を尽くしました。教授の役割は手術や診療にとどまらず、若手医師の教育や研究活動の推進も含まれます。学会発表や論文執筆を通じて国内外の医療に貢献しながら、次世代を育成する責任も担いました。

65歳で定年を迎えた後も、そのまま大学で非常勤医師として大学に残る選択肢もありましたが、「これまで培ってきた知識、技術、経験を、より主体的に地域の方々に還元したい」という思いが募り、開業という道を選びました。

松ヶ丘ファミリークリニックの外観の写真
大森台駅から歩いて6分ほど。カフェのような温かみのある建物が目印