血液疾患のサインとしてよく見られるのが、立ちくらみや倦怠感、動悸、息切れといった貧血に伴う症状です。さらに、手足のむくみやしびれ、皮膚にできる青あざ（皮下出血）、鼻血や歯ぐきからの出血、出血が止まりにくいといった出血傾向、手足に点々と赤い斑点が現れる点状出血など、症状は多岐にわたります。
これらの症状は、日常生活のなかで「疲れやすい」「なんとなく調子が悪い」と感じる程度のことも多く、見逃されがちです。しかし、こうした些細な変化の背後に、血液の異常が潜んでいる場合もあります。早期に適切な検査を受けることで、重篤な病気の進行を防げることも少なくありません。

血液疾患の専門的な診療が可能な地域クリニックは、全国的に見てもまだ多くはありません。当院では、過去に血液疾患の治療を受けられた方のフォローアップはもちろん、ちょっとした体調の変化に不安を感じておられる方にも丁寧に対応しております。症状の大小にかかわらず、気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

患者さんに適切な医療を提供し、健康を支えるためには、医師やスタッフとの良好なコミュニケーションが欠かせません。同時に、それは患者さんとの信頼関係を築くための第一歩でもあります。そのため当院では、患者さんとの対話を何よりも大切にし、丁寧なコミュニケーションを心がけています。まず重視しているのは、患者さんのお話にじっくり耳を傾けることです。症状だけでなく、生活背景や心配ごとなども含めて丁寧にお聞きし、その方の状況に即した治療を一緒に考えるよう努めています。

また、医師からお伝えする際も、できるだけ専門用語を避け、分かりやすく、丁寧にご説明することを心がけています。たとえば薬を処方する場面でも、「お薬を出しておきます」と一言で済ませるのではなく、「なぜこの薬が必要なのか」「どのような効果が期待できるのか」「服用上の注意点は何か」といったことをしっかりお伝えするようにしています。ご自身の病状や治療について理解し、納得していただくことが、治療への前向きな姿勢や継続にもつながると考えています。

当院では、そうした“納得と共感にもとづく医療”を大切にしながら、一人ひとりに寄り添った診療を実践しています。どんな些細なことでも、気兼ねなく話していただけるような雰囲気づくりを常に意識し、患者さんとの信頼関係を丁寧に育んでいけたらと思っています。

週に一度、テニススクールに通っています。40代半ばで始めたのですが、なかなか上達せず、毎回試行錯誤しています（笑）。それでも体を動かすことで良いリフレッシュになっていて、楽しく続けています。
また、子どもの頃に習っていたピアノも、同じく40代半ばから再開しました。こちらも「ようやく弾けている」といった感じではありますが、自分のペースで楽しんでいます。診療とはまた違う集中ができる時間で、気持ちを切り替えるよい機会になっています。

当院では、正確で信頼性のある医療情報を広く届けるために、「さがみひまわり健康大学」というホームページとYouTubeチャンネルを開設し、病気や治療についてエビデンスに基づいた解説を発信しています。患者さんご本人はもちろん、ご家族や地域の皆さんにもご覧いただき、日々の健康管理や治療の一助としてお役立ていただければと思っています。今後も、より分かりやすく実用的な情報を発信していけるよう、内容の充実を図ってまいります。

また、医師との対話だけでなく、同じ病気を抱える患者さん同士が気持ちを分かち合い、支え合える場も大切にしたいと考えています。将来的には、患者さん同士が情報交換や励まし合いのできる、患者会のような場を設けることができればと構想しています。

クリニック名に込めた「ひまわり」は、私が一番好きな花です。夏の青空のもとですっと背を伸ばし、元気いっぱい咲くひまわりの花のように、患者さんが心身ともに元気になれるような医療を提供したい──そんな願いを込めて、日々の診療に取り組んでいます。どんな小さなことでも構いませんので、気になる症状やお悩みがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。地域の皆さんの健やかな暮らしを支える“かかりつけ医”として、これからも誠実に歩んでまいります。