「病院嫌い」の子どもにも「楽しそう」と感じてもらえる雰囲気に。緊張感や恐怖心を和らげる内装デザインや接遇を工夫
日々の診療で心がけていることはありますか?
お子さんを泣かせずに診療をすませたいなというのは、常に心がけているのですが、正直、なかなか難しいのが実情です…。ただ、その中でも、お子さんが嫌がる検査などは、看護師やスタッフにも声かけを手伝ってもらうなど、お子さんの気を紛らわす工夫をするようにしています。
また、適切な治療によってつらい症状がなるべく早く改善するように、お子さんや親御さんなどからよくお話を聴き、わかりやすく説明するということも心がけています。特に、小さなお子さんだと、「小児科(病院)は、嫌なこと、痛いことをされるところ」というイメージを持っている子も多いと思います。当院のスタッフは、皆、お子さんや親御さんに寄り添った接遇を心がけてくれていますので、お子さんが嫌がらずに来てくれるようなアットホームな雰囲気づくりをしていきたいですね。
貴院の名称や、スイカとクジラを模したロゴ、青緑系の壁の色などにも、お子さんの緊張感や恐怖心を和らげるような配慮が施されていますね。
そんなふうに感じていただけると嬉しいですね。当院名の“スイカキッズ”は、私の妻のアイデアなんです。発想は単純で、私の名字の「小玉」と言えば「スイカ」でしょ、と(笑)。そのスイカをトレードマークに、ロゴには親しみやすいクジラも組み合わせて、楽しそうなデザインにしました。お子さんや親御さんたちから、「かわいい」と言ってもらえたらいいなと密かに思っています(笑)。また、壁の色は「ティファニーブルー」をイメージしています。真っ青とも違ってやわらかな緑がかったブルーなので、爽やかさと、落ち着いた感じがあります。
当院の入り口やベビーカー置き場の壁には、青空や雲、スイカで遊ぶ子どものイラストなどを壁一面に描いて、あえて病院らしくないように工夫しました。診察の待ち時間も楽しく、居心地良く過ごしてもらえれば嬉しいですね。
お忙しい日々だと思いますが、休日はどのように過ごされていますか?
私は、ウルトラマンシリーズとか仮面ライダーシリーズといった特撮ヒーローものや、ゴジラのような怪獣系が好きで、ガンダムなどのロボットものも嗜んでいます(笑)。最近は、開業準備などで休日もなかったのですが、時間があるときには、私と同じように特撮ヒーローや怪獣が好きな次男を誘って、一緒にウルトラマンショーを観に行ったり、ガンダムのプラモデルを組み立てたりしています。先日は、映画「ゴジラ-1.0」を次男と一緒に観に行って、リフレッシュしてきました。平日は、夜7時まで診療しているので、なかなか子どもの相手をしてあげられないのですが、その分、休日はなるべく家族と過ごすようにしています。
さいごに、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。
近年、小児科医療がかなり逼迫していて、診療予約が取りにくく、受診ができずに困っている患者さんが増えています。そのような実情をなんとか緩和できるように、微力ながら地域医療を支えていきたいと考えております。また、私自身、3人の子どもの父親でもありますので、自身の経験を活かしながら、病気の治療だけでなく、お子さんの成長・発達、育児に関する心配事の相談にも積極的に応じていきたいと思っています。
当院で対応できる診療については全力を尽くし、専門的な検査や治療が必要な場合は、千葉市立海浜病院や千葉大学病院などの高度医療機関と連携して、患者さんにとってメリットのある医療を提供し続けていきたいと考えております。どんなことでも、お気軽にご相談ください。