検診に伴う身体的・精神的負担に配慮し、気軽に受診できる環境を整えていきたい
精度の高い検査で「がんの早期発見」に注力されているのですね。
そうですね。例えば子宮頸がんの場合、早く見つかれば部分切除で済むケースがほとんどです。しかし、発見が遅れるほど妊娠するのが難しくなったり、子育て中の女性は子どもを預けて抗がん剤治療を優先せざるを得なくなったりするなど、身体的にも精神的にも大きな負担がかかってしまいます。とはいえ、特に目立った症状がないと検診の必要性を感じられないという方もいらっしゃるので、当院では、腹痛や便秘といった日常的な症状で来院された方にも、がん予防や早期治療の大切さをお伝えしています。
がんのように生死に関わる疾患でも、発見が早ければ早いほど進行を食い止め、生活や仕事に支障をきたさずに治療することができるので、定期的に検診を受けていただきたいですね。
先生が日々の診療で心がけていることを教えてください。
はじめに患者さんのお話をよく聞くことでしょうか。診療では、どうしても医師が話を進めていきがちですが、まずは患者さんから症状やお悩みなどを話していただくようにしています。そうして、患者さんが率直に思っていることを一度受け止め、その上で治療方法やどうしたら解決するかを考え、ご提案するようにしています。患者さんが何に困っているかはお一人おひとり違いますので、お話をよく聞いて、お困りごとや不安を解消できるように努めています。
お忙しいとは思いますが、プライベートの時間の過ごし方も教えていただけますか?
休日は2人の子どもと過ごす時間を大切にしています。特に、息子は公園が大好きなので、休みのたびにあちこちの公園に出かけています。自宅から徒歩20分圏内の公園はほぼ制覇したんじゃないかな(笑)。こうして親子で一緒に遊べるのは子どもが小さい今だけだと思うので、かけがえのない時間を思い切り楽しんでいます。
さいごに、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。
子宮頚部内視鏡は子宮頸がんの検査だけでなく、治療においても今後発展していくと考えています。昔は大きな手術が必要だった胃がんも、現在は小さいものであれば内視鏡手術で切除できるようになりました。子宮頚部内視鏡においても、技術開発と医師の技量向上が進めば、部分切除が必要な場合でも患者さんに負担をかけない治療ができるようになるのではないかと期待しています。
そのためにも、検診のハードルを下げ、患者さんが受診しやすい環境を整えていきたいと思っています。特に、子宮頸がん検診は内診台への抵抗感を感じる方が多いので、子宮頚部内視鏡という新しい検査方法があることを知っていただき、若い世代にも受診していただきたいですね。これからも病気の早期発見・早期治療に努め、患者さんのお役に立てるよう尽力してまいります。お悩みやお困りごとがありましたら、気軽にご相談ください。
自由診療費用
※表示価格はすべて税込みです
- 子宮頸部内視鏡 検査費用 4,840円
- 方法や副作用についての詳細は、 https://innerview.jp/?p=1007を参照ください。
※価格は2024年8月13日現在のものです。変更となっている場合がありますので、必ず医療機関にご確認ください。