患者に優しい医療をモットーに、ていねいな診療を実践。患者一人ひとりの不安や悩みに寄り添い、がんの早期発見・早期治療にも努める
日々の診療で心がけていることを教えてください。
患者さんは、さまざまな不安を抱えて来院されていると思いますので、安心して検査や治療に臨んでいただけるように、優しく接するということを常に心がけています。
実は、私自身、両親が他界したときに、お世話になった医師やスタッフが優しく接してくれて、とても励まされたんです。そのときに、「医療というのはこうでなくてはいけない」と強く実感しました。私だけでなく、スタッフにも患者さんに優しく接してほしいので、笑顔で働きやすい環境づくりも心がけ、みんなで一丸となって「優しい医療」の実践を目指しています。
今回、医院をリニューアルオープンされましたが、これまでと大きく変更されたことはありますか?
名称を「上大岡はやし泌尿器科クリニック」とした以外に大きな変更はありませんが、診療時間については、前院より長くなっており、土曜日も診療しています。医療機器などの設備についても、尿道から膀胱の内部を観察する軟性膀胱鏡や超音波診断装置、自動尿流測定装置(トイレ)など、泌尿器科に必要な検査機器は一通り導入しています。また、全自動尿検査装置を導入しており、AIによる迅速かつ正確な尿検査結果をお伝えすることができます。
今後は、病院との役割分担が進む中で、泌尿器科開業医としてできることを模索していきたいと思っており、その一つとして、前立腺がんに対する放射線治療の前処置を当院でサポートしていくことも考えています。前処置というのは、密着している前立腺と直腸の間に、スペーサーというゲル状の物質を挿入することで、直腸に対する放射線の影響を最小限に抑えるものです。クリニックでも可能な処置である上に、私はこの処置を神奈川県内で1、2を争うほど多くの件数を施行しましたので、そのようなニーズがあれば、その経験を活かしていきたいですね。
お忙しい日々だと思いますが、休日はどのように過ごされていますか?
ゴルフと、自宅の庭の芝生の手入れが趣味なんです(笑)。ゴルフは、みんなでワイワイ楽しくというノリではなく、スコアを競い合う「競技ゴルフ」で、月2、3回ペースで同じ志向の人たちと上達を目指してラウンドに励んでいます。猫の額ほどの小さな庭ですが、芝生の手入れはなかなか大変で、雑草を抜いたり、時折襲撃してくるモグラと格闘しています。
さいごに、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。
本格的な超高齢社会になって、これからますます排尿トラブルや、私が専門としている前立腺がんをはじめとする泌尿器がんの患者さんが増えていくことが予想されます。当クリニックでは、そうした患者さんお一人おひとりを丁寧に診療し、健康上の悩みや不安に真摯に向き合い、適切な治療やアドバイスを提供してまいります。
また、この地域には、私の出身の横浜市立大学附属病院をはじめ、開業されている先生が多くいらっしゃいます。そうした先生方と病診連携、診療所間の連携を密に取り、患者さんに必要な医療を提供し続けていきたいと考えています。
排尿トラブルをはじめ、泌尿器の悩みは、老若男女誰にでも起こり得るものです。泌尿器科への受診には恥ずかしさを伴うことが多いと思いますが、先延ばしにするほど、病状が深刻になることも少なくありません。当クリニックは、駅からも近いので、お勤めの帰りや買い物のついでにでも、気軽にご相談にいらしてください。