専門病院並みの検査体制に心臓リハビリ施設も整備。発熱から生活習慣病、心臓病までトータルに診療
どのような診療が受けられるのか、貴院の特長を教えてください。
※2日本内科学科総合内科専門医
そうすると、心臓病に限らず、幅広い主訴の患者さんが来院されているのでしょうか?
![高潮 征爾先生の写真](/_next/image?url=https%3A%2F%2Fimages.microcms-assets.io%2Fassets%2Fdda4cf7a18e94690acc6ea9a2a3abdae%2F68fb8f3190ae47d5b68819d9394e2947%2F312395_01_p3.jpg&w=1920&q=75)
そうですね。高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病をはじめ、喘息、花粉症などのアレルギー疾患、睡眠時無呼吸症候群など患者さんの主訴もさまざまです。一般の患者さんとは導線を分けて「発熱外来」も設置していますので、インフルエンザや新型コロナなどの感染症の患者さんもいらっしゃいます。
循環器内科には、以前に心不全や心筋梗塞を発症された方が、再発予防のための全身管理や心臓リハビリを受けに来院されています。
心臓病については、発病の一歩手前の“未病”状態の患者さんも多く見受けられますので、動脈硬化が進展しないよう、特に生活習慣病の治療・管理や心臓病を引き起こす病態の早期発見・早期治療には慎重に取り組んでいます。
循環器を含めて、詳しい検査も貴院で受けられるのですか?
心臓の検査には、心エコー(心臓超音波)検査と、心不全や心筋梗塞の評価結果をその日のうちに得られる、BNPやトロポニンという血液検査による迅速検査を導入しています。場合によっては、連携している基幹病院で冠動脈の動脈硬化の程度や狭窄度合いを評価することができるCT検査を受けていただくことで、適切な診断を行い、速やかな治療開始を目指しています。
そのほか、動脈硬化の評価検査、レントゲン検査、肝機能や腎機能などの生化学検査、肺機能検査、睡眠時無呼吸症候群の簡易検査などを導入して、病気の早期発見や再発予防に取り組んでいます。
貴院で実施されている「心臓リハビリテーション」について教えてください。
![リハビリ室の写真](/_next/image?url=https%3A%2F%2Fimages.microcms-assets.io%2Fassets%2Fdda4cf7a18e94690acc6ea9a2a3abdae%2Fff02b09c460b47d1a8d832ba5ddbb868%2F312395_01_p4.jpg&w=1920&q=75)
心不全や心筋梗塞といった心臓病や心臓手術を経験した患者さんは、入院治療や急性期を乗り越えても運動耐容能が低下してしまいます。そして、安静にしている期間が長ければ、それだけ筋肉が衰えて、さらに運動を控えるという悪循環に陥ってしまうのです。それを改善するには、適切な運動療法や食事療法、禁煙などの生活改善が役立ちますので、当院は、「心臓リハビリテーション指導士」と「心不全療養指導士」という専門資格を持った理学療法士が常駐し、患者さん一人ひとりに合わせたプログラムのもと、心臓リハビリを実施しています。
運動や食事など生活面の改善が、心臓病の再発予防にもつながるということでしょうか?
そのとおりです。心臓病によって心肺機能が落ちても、筋力を維持し、生活習慣を整えることで息切れなどの症状が改善し、病気の再発予防も期待できます。そのため当院の心臓リハビリでは、まずは、心臓病によっていったん落ちてしまった身体能力について、エルゴメーターというフィットネスバイクを漕ぐ運動やゴムチューブを使った筋トレなどで元の状態を取り戻すことを目指します。それと合わせて、動脈硬化の進行を防ぐための生活改善指導を行っています。患者さんご自身では、どの程度運動してよいのか判断が難しいと思いますが、心臓病の専門スタッフが寄り添いますので、安心して取り組んでいただけるのではないかと思います。