年齢や性別を問わず、あらゆる皮膚疾患に対応。従来の治療法から革新的な新薬まで、患者一人ひとりに合わせた個別化医療を提供
貴院の特長や力を入れている診療について教えてください。
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開業医は地域の皆さんの身近な場所にいますので、赤ちゃんからお年寄りまで、年齢や性別を問わず、どんな皮膚疾患にも幅広く対応していきたいと考えています。近年、皮膚科の治療法は大きく進歩しており、使用するお薬の選択肢も増えています。例えば、アトピー性皮膚炎には、従来のステロイド薬や抗炎症薬に加えて、生物学的製剤やJAK阻害薬などの新しい治療法が登場しています。私が得意とする乾癬の治療も同様です。
大学病院での長年の経験を活かし、最新のガイドラインに基づいた治療を提供できることが私の強みです。しかし、それだけでは地域の患者さん一人ひとりのニーズに応えきれないと考えており、従来の治療法も大切にしながら、柔軟に対応していきたいと思っています。
皮膚トラブルに関しては、何でも診療していただけるわけですね。
はい。アトピー性皮膚炎や乾癬をはじめ、水虫、爪水虫、ヘルペス(単純ヘルペス)、にきび、じんましん、帯状疱疹と、何でもござれで診療させていただきます。指先ほどの大きさの良性の皮膚腫瘍であれば、当院での切除が可能です。それ以上の大きさや悪性腫瘍が疑われるもの、神経や血管に近い場所にできたものについては、大学病院などにご紹介させていただきます。
なお、巻き爪や帯状疱疹ワクチン、男性型脱毛症など、一部は保険外診療となる治療がありますので、まずは症状を診させていただき、ご説明させていただければと思います。ひとまず、どんな些細なことでもご相談いただけたら嬉しいですね。
具体的に、乾癬の診療は、どのような流れになるのか教えてください。
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当院では、まず塗り薬による外用療法や光線療法、ビタミン誘導体や免疫抑制剤といった内服薬による治療を行います。それでも改善せず、症状が悪化していたり、関節症の兆候があらわれた場合には、一度、大学病院などを受診して、詳しい検査を受けていただくようにしています。
一般的に、大学病院では、5つある乾癬のタイプや症状、重症度、合併症などを詳しい検査で確認し、適切な治療方針を立てます。その中で生物学的製剤に治療効果が期待でき、患者さんもそれを選択された場合には、そのまま大学病院で治療を受けていただくこともできますし、当院に戻って生物学的製剤による治療を受けていただくこともできます。
「新しい治療法に取り組みたい」というアクティブな患者さんには、積極的に新薬などの情報を提供して、当院で開始できる治療は行い、より高度な治療は大学病院などと連携して提供するというように、患者さんの利益になる診療に努めていきたいと思っています。
また、これまで山田先生をかかりつけにしていた患者さんに対しては、今後どのような治療を希望されるのか、まずはしっかりとお話をお伺いしたいと思っています。確かに、新しい薬が登場し、より高い効果が期待できるようになりましたが、特に生物学的製剤は治療費が高額で、患者さんの経済的な負担が増えることもあります。治療において何を重視するかは、患者さん一人ひとり異なると考えていますので、皆さんのご希望をしっかりとお聞きし、共に治療方針を決めていきたいと思います。もちろん、「これまでと同じ治療を続けたい」という方には、山田先生が行ってきた治療法を引き継ぎ、安心して受診していただけるようにいたします。