更新日: 2025-06-20

基本情報

名称:
清水医院
診療科目:
内科, 外科
住所:
〒 615-0093
京都府京都市右京区山ノ内宮前町1番地

電話番号075-802-4174電話
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複雑化する体の悩みを総合的に診療。“体の相談窓口”としてすべての患者を受け入れ適切な医療につなげる

貴院の診療内容と患者層について教えてください。

清水 導臣先生の写真

当院では、内科・外科・総合診療科を標榜し、風邪や腹痛、貧血、生活習慣病(高血圧・糖尿病・脂質異常症)などの一般的な内科疾患をはじめ、幅広い症状に対応しています。さらに、けがややけどといった外傷、湿疹やかぶれなどの皮膚疾患、肩こりや腰痛といった整形外科領域の症状についても診療を行っており、地域の皆さんの“身近なかかりつけ医”として総合的な医療を提供しています。

患者さんの傾向としては、生活習慣病の管理を目的に来院される方が全体の3〜4割を占めています。次いで、風邪や腹痛など急性期の症状で受診される方が3〜4割、皮膚疾患やけが・やけどといった外傷で来院される方が1〜2割程度となっています。
さらに、多汗症や睡眠障害、ED(勃起機能障害)などの慢性疾患を抱える方や、複数の症状に対して総合的な診療を希望される患者さんも来院されており、幅広いニーズに対応しています。

診療に際して、どのような点に注力されていますか?

大切にしているのは、「どんな患者さんも受け入れる」という姿勢です。「どの科を受診すればよいかわからない」と迷っていたり、「専門外だから診られない」と他院で断られたご経験がある患者さんは、体のつらさに加えて精神的な不安も抱えておられることが多いものです。当院では、そうした方々にも安心して足を運んでいただけるよう、「専門外なので診ません」と線引きをすることは決してありません。まずはお困りごとをしっかり伺い、できる限りお力になれるよう努めています。

また、来院された患者さんには、丁寧な診察と対話を通じて、隠れた病気がないかを慎重に見極めることを心がけています。もし異常がなければそれは安心材料になりますし、病気が見つかれば早期に適切な医療へつなげることができます。どんなに小さな兆候でも見逃さず、必要な治療へと導くことが私たちの役割だと考えています。

さらに、例えば高血圧で通院されている方が腰痛を発症した場合など、通常なら複数の医療機関を受診しなければならないようなケースでも、当院で総合的に診療をカバーすることで、患者さんのご負担を軽減できることがあります。慢性疾患で定期的に通院されている方も、「ついでに相談したい症状がある」といった場合は、どうぞ遠慮なくご相談ください。

総合診療科では、どのような診療を行っているのでしょうか?

一般的な診療科は、「内科」「整形外科」などのように特定の臓器や疾患を専門としていますが、総合診療科はこうした枠にとらわれず、患者さんを“全体として診る”ことを目的とした診療科です。

現代では、複数の病気や症状を抱えている方、症状があってもどの科を受診すればよいか分からない方など、より複雑な健康課題を抱える患者さんが増えています。また、私自身が救急医として現場に立っていた頃には、「強い症状があるのに、どの診療科にも該当せず、適切な医療にたどり着けていない」という患者さんとも数多く接してきました。

当院の総合診療科では、そうした背景をふまえ、診断のついていない症状や複数の問題を抱える患者さんを総合的に評価します。まずは診察を通じて状況を丁寧に見極め、当院で対応可能な場合には治療を行い、より専門的な医療が必要な場合には、適切な診療科や医療機関へ速やかにご紹介しています。“体の相談窓口”として、どんなことでもまずはご相談いただけるような存在を目指しています。

救急の経験が今の診療に活かされているのですね。

清水 導臣先生の写真

はい。救急の現場では、限られた時間と情報の中で、患者さんの症状の背景にある原因を的確に見抜く力が求められます。私自身、そのなかで“先入観を持たずに診る”という姿勢を徹底して身につけてきました。常に複数の疾患を頭に浮かべながら、可能性を広く探る習慣が自然と身についています。

例えば、あるとき「貧血かもしれない」と受診された患者さんがいらっしゃいました。詳しくお話を伺うと、主な症状はふらつきでした。そこでさらに精査を行った結果、下肢静脈瘤が原因と判明し、適切な治療によってふらつきは改善しました。
また、「だるさが続いていて、どの科にかかればよいかわからない」という理由で受診された方もいらっしゃいました。お話を伺うと咳もあるとのことでしたので、まずは内科的な処方で様子を見ましたが改善が見られず、画像検査を実施したところ、乳がんが見つかったケースもあります。さらに、似たような症状から膠原病が判明したこともありました。

こうした「主訴の奥に隠れた真の原因を見抜く力」は、まさに救急医が日々磨いているスキルだと思います。そして救急医療には、「歩いて来る重症を見逃すな」という鉄則があります。たとえ軽症に見えても、その裏に重篤な病気が隠れている可能性があるという意識は、今も常に念頭に置いています。

日々の診療でも、「なんとなくいつもと様子が違う」といった、患者さんご自身が気づいていない微妙な変化にいち早く気づけるかどうかが重要です。救急の現場で培ったこの“勘”と観察力は、今のクリニックでの診療にも確実に生きていると実感しています。

貴院ではオンライン診療も実施されていると伺いました。

はい。初診の際は、症状の正確な把握や診断のため、必ず一度ご来院いただき、対面での診察をお願いしております。そのうえで、再診の患者さんでご希望がある場合には、オンライン診療にも対応しています。
オンライン診療の対象は、現在のところ高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病をはじめとした慢性疾患の方が中心となりますが、病状や内容によっては対面での診察が望ましいケースもありますので、詳しくはお問い合わせください。