患者の「良くなりたい」という思いを応援し続けるサポーターとして、患者と医師、理学療法士の二人三脚で根本的な改善や予防に取り組む
日々の診療で心がけていることはありますか?
先ほどお話しした、「正確な診断をする」ということについて、何よりも大切なこととして日々の診療で心がけています。その上で、治療については、一方的に押し付けるようなことはせず、いくつか治療法を提案し、患者さんご自身で選んでいただくようにしています。
それは、整形外科の治療の多くは、患者さん自身の治りたいという意志で、継続的に治療に取り組むことが根本的な改善につながるからです。特に、リハビリについては、「継続は力なり」の言葉どおり、地道に続けることによって生活の質の改善やスポーツにおける機能回復につながっていきますので、理学療法士とともに、ご理解いただけるような取り組みを心がけています。
屋外施設も含めて、リハビリ施設が充実されているのは、佐藤先生の患者さんに対する思いが反映されているのですね。
屋内のリハビリ室には、小規模ですが、スポーツジムのように前面を鏡張りにし、床にはラバーマットを敷いて、実際に跳んだり跳ねたり、姿勢や動きをチェックしながらトレーニングできるようにするなど、工夫しています。
私は、すべての患者さんに、最終的には病院通いをしなくてもよい状態になっていただきたいと思っているんです。そのためには、やはり治療におけるリハビリがとても重要になってきますので、当院をうまく活用していただけたら嬉しいですね。
院内の雰囲気は、木目が基調になっていて落ち着けますね。
ありがとうございます。不快な痛みなどに悩まされている患者さんばかりですから、少しでも気持ちが落ち着き、不安が和らぐような雰囲気を心がけました。当院のレントゲン室の天井は、オレンジ色なんですよ。ビタミンカラーの効果で少しでも元気な気持ちになっていただけたらなという思いを込めています。
お忙しい日々だと思いますが、休日はどのように過ごされていますか?
休日は、もっぱら妻と子どもと愛犬と過ごしています。特に最近は、子どもたちがスポーツをしているので、その送り迎えで大忙しです(笑)。子どもの試合や大会に応援に行ったとき、会場で当院に通院していた子に会ったりすることも多く、向こうから話しかけてくれたり、頑張っている姿を見られたときはこの仕事をしていてよかったなって思います。
さいごに、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。
ここ数年以内に、手狭になっている屋内のリハビリ室を現状の2〜3倍くらいまで拡張したいと考えています。さらに、現在、MRIは提携している病院に撮りに行っていただいているので、必要な検査は一通り当院内で受けていただけるようにMRIの導入も予定しています。これからも当院は、患者さんの「良くなりたい」という思いを応援するサポーターであり続けるため尽力してまいります。