更新日: 2025-04-22

基本情報

名称:
阿部田医院
診療科目:
内科, 神経内科, 小児科
住所:
〒 300-4422
茨城県桜川市真壁町亀熊123-1

電話番号0296-55-0305電話
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筑波山をはじめとした山並みに囲まれ、市名の由来となった桜川からほど近い場所に「阿部田医院」がある。院長の阿部田聡先生は、子どもの頃から目標としていた医師の道を邁進し、大学病院では神経内科医として脳卒中や変性疾患などの専門医療に従事。地域の基幹病院では、一般的な内科疾患から救急診療まで対応し、幅広い経験を積まれてきた。
2005年に開業した同院では、地域住民のプライマリ・ケアを中心に多くの患者の健康をサポートしている。開業20年を迎え、やさしい笑顔で「この街に住む方々が安心して暮らせるよう、地域医療に貢献したい」と語る阿部田院長に、これまでの歩みや患者への想いなどを伺った。

尊敬する父を目指し医師を志す。神経内科医として一般診療から専門的な治療まで幅広く研鑽を積み、生まれ育った地に開業

はじめに、先生が医師を志したきっかけをお聞かせください。

阿部田 聡先生の写真

祖父も父も開業医という家系の長男として生まれましたので、小さい頃から自分でも「将来は医師になるだろう」と思っていました。環境的に「ほかの選択肢がなかった」と言えるのかもしれませんが(笑)、患者さんを診療する祖父や父の姿を間近で見ているうちに、自然と医師を目指す気持ちが強くなっていきました。
杏林大学医学部に進み、卒業後は同大学医学部付属病院の第一内科学教室に入局。内科疾患全般について研修を受けた後、4年目に神経内科を専攻しました。

数ある診療科の中から、なぜ神経内科を専攻されたのでしょうか?

もともと脳神経に強い関心があり、当初は脳神経外科か精神科に進もうと考えていたんです。ただ、どちらも専門性の高い単科であり、将来を見据えたときに選択の幅を広げておきたいという思いがあり、神経内科を含む第一内科に入局しました。私は医師になったときから、いずれは地元に戻って医院を継承するか、自ら開業すると決めていました。地域医療に長く携わるうえでは、幅広い疾患に対応できる内科がもっとも適していると考えたのが第一内科を選んだ大きな理由です。

また、在籍中には大学院に進み、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の研究にも取り組みました。ラットを使ったセルカルチャー(細胞培養)で神経伝達物質の特性を調べる研究で学位を取得、その後は、同大学で助手や非常勤講師も務めました。

臨床現場では、どのような疾患を診られていたのでしょうか?

一番多かったのは、脳出血や脳梗塞などの脳卒中です。そのほか、パーキンソン病や脊髄小脳変性といった変性疾患、感染症では髄膜炎など、幅広い疾患の診療に携わりました。治療では、薬物療法のほかリハビリも重要になりますので、他科の先生や理学療法士と連携をとりながら治療を進め、珍しい症例の場合は論文を作成したり、後進の育成にも携わり研鑽を積みました。

その後、協和中央病院では内科副部長も務められていますね。

大学病院は東京でしたので、開業する前に地域密着の基幹病院で学びを深めたいと考え、筑西市の協和中央病院に移りました。
専門分野に特化して診療にあたる大学病院とは異なり、同院ではまさに「なんでも診る」日々でしたね。脳出血や脳梗塞などの脳卒中はもちろん、心不全、肺炎、気胸など、子どもからお年寄りまで幅広い年代の患者さんを診療しました。救急診療も行っていましたので、他科と連携をとりながら数多くの症例を担当し経験を積めたことは、開業医となった現在でも大いに役立っていると感じています。5年間の在籍中には医局長や内科副部長なども務めてさせていただき、一通りの経験を積んだ後、2005年に故郷の桜川市に「阿部田医院」を開業しました。

阿部田医院の外観の写真
丸屋根のモダンな外観。駐車場や入口には季節の花々が置かれ、患者をあたたかく迎えてくれる