更新日: 2025-02-12

基本情報

名称:
植村病院
診療科目:
内科, 循環器内科, 消化器内科, 呼吸器内科, 救急科, 外科, 心臓血管外科, 整形外科
住所:
〒 890-0008
鹿児島県鹿児島市伊敷2丁目1-2

電話番号099-220-1730電話
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鹿児島中央駅からバスで約15分、伊敷町バス停から徒歩1分の幹線道路沿いにある「植村病院」。軍医だった初代理事長の植村茂先生が1945年に創設した「植村医院」を前身とする歴史ある地域密着型病院だ。現在の院長は、旭川医科大学で僻地医療を学び、専門分野の循環器、呼吸器のほか、さまざまな疾患に精通する川名英世先生。初代から受け継がれてきた「24時間365日診療」をモットーに、救急医療、入院医療、在宅医療に加え、介護・福祉事業も担う。近隣の専門医と連携しながら専門外も応急的に診療し、「来るもの拒まず」の診療姿勢も受け継いでいる。
気さくな人柄で、「患者さんには笑顔になって帰ってほしい」と話す川名先生に、80年近く守り続けている植村病院の理念や診療内容、スタッフを含めた病院の雰囲気などをくわしく伺った。

専門の循環器・呼吸器をはじめ、さまざまな疾患の臨床経験を積んだ後、歴史ある地域密着型多機能病院を継承

はじめに、植村病院に入職されるまでのご経歴を教えてください。

川名 英世先生の写真
旭川医科大学医学部を卒業後、東京女子医科大学病院の胸部外科(当時)に入局し、日本初の心臓移植を行った和田寿郎先生のご指導のもと、主に、心臓カテーテル検査や治療など心臓疾患の診療に携わってきました。その後、入局3年目のときに呼吸器外科に移り、福島県、栃木県、長野県、千葉県、鹿児島県、東京都内の関連病院で、呼吸器内視鏡検査や肺がん、気胸の治療など、外科的な診療だけでなく、内科的な診療についても幅広く研鑽を積み、呼吸器専門医※1の資格を取りました。

専門性を磨いてきたのは心臓と呼吸器の疾患ですが、地域のさまざまな病院に赴任する中で、内科全般に皮膚科、耳鼻咽喉科、ときには整形外科の手術や脳外科手術の麻酔にも携わるなど、非常に幅広い臨床経験を積んできたと自負しています。

※1日本呼吸器学会呼吸器専門医

川名先生ご自身が、オールマイティーな医師を目指してこられたということでしょうか?

私が卒業した旭川医科大学は、僻地医療を担う医師を育成する学校です。学生のうちから、医師がたった一人しかいない僻地に赴任しても、まんべんなく対応できる医師にならなければいけないという使命感を持っていましたので、学生時代も入局後も専門にとらわれず勉強していました。あるとき、「辺縁系脳炎」という診断が難しい病気に遭遇し、専門医につないだことがあったのですが、私の力が及ぶ限り、どのような症状も躊躇せずに診療してきたつもりです。

植村病院に入職されたきっかけをお聞かせください。

当院の先々代の院長先生が医局の先輩なんです。1993年に医局からの派遣で半年くらいこちらの病院に勤務していまして、先輩とのご縁もあり1999年に正式に当院に入職しました。コロナ禍のときには、入院病床を持つ地域病院として感染患者に対応する病棟管理と発熱外来チームに参画し、2021年からは院長を務めています。

植村病院の外観の写真
1945年の創設当初から24時間365日診療を理念とし、救急にも対応している

植村病院は、戦後の混乱期から地域医療を支えてきた歴史ある病院だそうですね。

当院は、終戦直後の1945年、軍医だった植村茂先生が「植村医院」を開院し、1960年に医療法人に、2011年に公益性の高い医療を担う社会医療法人となりました。創設当初から24時間365日診療を理念とし、救急にも対応しています。さらに、在宅療養支援病院として地域の在宅医療を担い、特別養護老人ホームと通所授産施設を備え、訪問介護、訪問リハビリテーションも行っています。地域の医療・介護・福祉ニーズに幅広く応え、地域に寄り添ってきた病院です。