専門の循環器・呼吸器をはじめ、さまざまな疾患の臨床経験を積んだ後、歴史ある地域密着型多機能病院を継承
はじめに、植村病院に入職されるまでのご経歴を教えてください。
![川名 英世先生の写真](/_next/image?url=https%3A%2F%2Fimages.microcms-assets.io%2Fassets%2Fdda4cf7a18e94690acc6ea9a2a3abdae%2F875b015be9a5410dbfcf9bc809958f3b%2F71310_01_p1.jpg&w=1920&q=75)
専門性を磨いてきたのは心臓と呼吸器の疾患ですが、地域のさまざまな病院に赴任する中で、内科全般に皮膚科、耳鼻咽喉科、ときには整形外科の手術や脳外科手術の麻酔にも携わるなど、非常に幅広い臨床経験を積んできたと自負しています。
※1日本呼吸器学会呼吸器専門医
川名先生ご自身が、オールマイティーな医師を目指してこられたということでしょうか?
私が卒業した旭川医科大学は、僻地医療を担う医師を育成する学校です。学生のうちから、医師がたった一人しかいない僻地に赴任しても、まんべんなく対応できる医師にならなければいけないという使命感を持っていましたので、学生時代も入局後も専門にとらわれず勉強していました。あるとき、「辺縁系脳炎」という診断が難しい病気に遭遇し、専門医につないだことがあったのですが、私の力が及ぶ限り、どのような症状も躊躇せずに診療してきたつもりです。
植村病院に入職されたきっかけをお聞かせください。
当院の先々代の院長先生が医局の先輩なんです。1993年に医局からの派遣で半年くらいこちらの病院に勤務していまして、先輩とのご縁もあり1999年に正式に当院に入職しました。コロナ禍のときには、入院病床を持つ地域病院として感染患者に対応する病棟管理と発熱外来チームに参画し、2021年からは院長を務めています。
![植村病院の外観の写真](/_next/image?url=https%3A%2F%2Fimages.microcms-assets.io%2Fassets%2Fdda4cf7a18e94690acc6ea9a2a3abdae%2Fc5341a4e804d44069ba0c0cce5831a2e%2F71310_01_p2.jpg&w=1920&q=75)
植村病院は、戦後の混乱期から地域医療を支えてきた歴史ある病院だそうですね。
当院は、終戦直後の1945年、軍医だった植村茂先生が「植村医院」を開院し、1960年に医療法人に、2011年に公益性の高い医療を担う社会医療法人となりました。創設当初から24時間365日診療を理念とし、救急にも対応しています。さらに、在宅療養支援病院として地域の在宅医療を担い、特別養護老人ホームと通所授産施設を備え、訪問介護、訪問リハビリテーションも行っています。地域の医療・介護・福祉ニーズに幅広く応え、地域に寄り添ってきた病院です。