更新日: 2023-09-22

基本情報

名称:
おきた内科クリニック
診療科目:
内科, 消化器内科, 循環器内科, 呼吸器内科, 糖尿病内科, リウマチ科, 内視鏡内科, 老年内科, 漢方内科, リハビリテーション科, 胃腸内科
住所:
〒 739-1732
広島県広島市安佐北区落合南1丁目11-15

電話番号082-841-0033電話
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生活習慣病の予防・早期治療と内視鏡検査の2つを柱に、これまで培った技術とAI診断で患者に寄り添う医療を提供

貴院にはどのような患者さんが多く来院されていますか?

30代前後から、ご高齢の方ですと70~90代、100歳を超える患者さんがお見えになります。年齢層により主訴が異なりますが、若い方は胃腸の不調を訴える方が多いですね。50~60代ですと糖尿病や高血圧、脂質異常症、高尿酸血症など生活習慣病の方が大勢を占めます。70代以上になると生活習慣病に加えて、老年症候群の相談も増えてきます。
 
老年症候群とは加齢に伴い複数の臓器機能が低下し、認知症、体力の衰えや胸痛、難聴、うつ状態などが複合的に起こる症状です。近年注目が集まっているサルコペニア(筋肉量の急激な減少により動きづらくなったり、転倒しやすくなったりする状態)も老年症候群の一つと言われています。私は、老年病専門医でもあり、こういった加齢に伴う疾患にも真摯に向き合い、患者さんに寄り添った診療の提供に努めております。

力を入れている診療について教えてください。

沖田 英明 先生の写真

一つは生活習慣病や動脈硬化の予防・治療です。高血圧や脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病は、放置していると動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞や脳梗塞、腎不全など重篤な疾患を発症する原因となります。ですので、血液検査の数値を正常に近づけることはもちろんですが、「動脈硬化そのものを抑制・改善させること」が重要であると考えており、当クリニックでは、動脈硬化検査にAIを導入して、その進行度や治療の効果をより正確に判定するのに役立てています。
 
治療においては、薬物療法に加え、患者さんお一人おひとりに合わせた食事療法などの生活指導を提供していますが、その一環である運動療法については、さまざまなトレーニング器具を備えたリハビリテーション室で、専門スタッフが丁寧に指導を行い患者さんに伴走しています。
 
現在は、年間で1,000件前後の動脈硬化検査を実施。丁寧な診断の上、心筋梗塞や脳梗塞など重篤な疾患を発症しないよう、生活習慣病や動脈硬化の予防・治療に繋げています。

診断にAIを活用されているのは、貴院の特徴といえますね。

そうですね。AIは人の眼では捉えることが難しい小さな病変も検知できるため、医師による画像診断と併せてダブルチェックを行うことで、より精度の高い診断が可能です。病変の見逃しが圧倒的に少なくなりますし、疾患の早期介入に繋げることができるのが大きなメリットですね。現在、動脈硬化検査のほかに、大腸内視鏡検査と胸部レントゲンの画像診断にもAIを活用しています。インフルエンザ画像診断、X線撮影写真からの骨粗鬆症診断AIも導入しています。
 
また、当クリニックのもう一つの特徴として、治療に際し東洋医学の観点からもアプローチしていることがあげられます。先に触れた通り、私は東洋医学と西洋医学の双方を学び、鍼灸治療の資格も有していますので、患者さんの症状や状態、ご希望に合わせて漢方薬や鍼灸治療を織り交ぜた治療をご提案させていただきます。

内視鏡診療にも注力されていると伺いました。

沖田 英明 先生の写真

はい。当クリニックでは、最新のオリンパス、ペンタックスの内視鏡システムを導入し、豊富な経験で培ってきた技術を用いて、患者さんの苦痛やストレスをできる限り軽減した内視鏡診療を提供しています。また、患者さんお一人おひとりのご希望や身体の状態に合わせて検査手法をお選びいただける「カスタマイズ内視鏡」を提供していることも特徴の一つです。
 
具体的に、胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)は、経鼻と経口の両方に対応しています。最新の内視鏡システム導入によって、いずれの検査も優れた画質が得られ精緻な観察が可能ですし、経口内視鏡は極細のスコープを使用して、苦痛や刺激を極力抑えています。
 
大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)は、通常の肛門内視鏡に加えて、カプセル内視鏡を採用しています。カプセル内視鏡はカプセル型の小型内視鏡を水と一緒に飲み込み、腸管の内部を撮影・記録していくもので、患者さんの心身の負担や苦痛はほとんどありません。
 
胃カメラ・大腸カメラともに、ご希望があれば鎮静剤を使用して、ウトウトと眠ったようなリラックス状態で検査することも可能です。また、大腸カメラ検査の途中で大腸ポリープが見つかった場合は、その場で切除治療を実施していますが、発見されたポリープが大きい・形状に異常があるなどの場合は、連携する医療機関をご紹介させていただきます。内視鏡検査は土曜日にも対応していますので、胃がん・大腸がんの早期発見・早期治療のためにも、多くの患者さんに受けていただきたいですね。

訪問診療やオンライン診療にも対応されているそうですね。

はい。寝たきりや歩行困難などで通院が難しい患者さんには訪問診療を行っていて、現在は月に20人弱が利用されています。今後は一人暮らしのお年寄りがさらに増えてくるとことが予想されますので、訪問看護や訪問介護の方々と連携し、患者さんがご自宅で安心して毎日を過ごしていけるように、お一人おひとりの患者さんに寄り添った診療の提供に尽力していきたいと考えています。
 
オンライン診療は、働き世代で通院の時間が取りづらい30~50代の方が多く利用されていて、ご好評いただいていると思います。主訴は風邪や新型コロナなどの感染症、睡眠時無呼吸症候群、高血圧症などさまざまですね。CureAppというアプリを利用した高血圧治療にも対応しています。これからも患者さんの利便性を重視し、気軽に診療を受けていただけるよう工夫してまいります。