人生最後の10年間が最高の日々になるよう、健康寿命の延伸に挑む
先生が日々の診療で心掛けていることはどんなことでしょうか?
日本では、平均寿命と健康寿命(健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間)の差が約10年と言われています。この差をできる限り縮めて、人生最後の10年間が患者さんとそのご家族にとって最高の日々だった、そう言っていただけるような診療やサポートを提供していきたいと考えています。そのために、患者さんの目線に立ち、尊厳をお守りする医療を基本理念とし、ご本人がQOL(生活の質)を保ちながら、ポジティブに治療に取り組んでいただけるよう尽力してまいります。
ところで院内は窓が大きく明るい印象ですね。

ありがとうございます。患者さんがいつでも気軽にお越しになれるよう、アットホームな雰囲気を大切にしています。内装は木目調で統一し、リラックス効果のあるグリ-ンのソファをアクセントにしています。
また当クリニックは広島県の「福祉のまちづくり条例」に適合した施設で、入り口は全面スロープ化し、院内には広い車椅子用トイレを設置、入り口からカウンターまで点字ブロックを敷いて、視覚障がいがある方もお一人で来られるようにするなど環境を整えています。障がいのある方やご高齢者、妊産婦の方々にも安心してご来院いただければと思います。
お忙しい毎日だと思いますが、休日はどのようにお過ごしですか?
以前はときどきゴルフをしていたのですが、足首を痛めてしまって今は休んでいます。もう少し良くなったらまた始めたいですね。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

100年前、米国の著名な医学者であるウィリアム・オスラー博士が「ヒトは血管とともに老いる」と述べたように、動脈硬化は老化の最たる症状です。血管を若々しく保つことが「健やかに老いる」ための必須条件の一つととらえ、動脈硬化につながる生活習慣病の予防や早期治療に尽力してまいります。また、胃がん、大腸癌の早期発見・早期治療を目指し、内視鏡検査にも注力しています。
地域の方々がご高齢になっても安心して自立した生活を送れるよう、これからも健康寿命を延ばすお手伝いを続けていきます。お困りのことがありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。