更新日: 2025-06-13

基本情報

名称:
横山皮膚科
診療科目:
皮膚科, 美容皮膚科
住所:
〒 940-0033
新潟県 長岡市今朝白1丁目13-7

電話番号0258-32-7511電話
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赤ちゃんから高齢者まで、幅広い皮膚疾患を診療。乾癬治療では生物学的製剤による専門的治療も実施。併設の美容皮膚科と連携し、複雑な肌悩みにも対応

現在、どのような患者さんが多く来院されていますか?

保険診療の皮膚科には、赤ちゃんからご高齢の方まで、幅広い年齢層の患者さんが来院されています。主訴も多岐にわたり、アトピー性皮膚炎やニキビ、挫創、じんましん、足白癬・足爪白癬などの一般的な皮膚疾患やケガに加え、乾癬、掌蹠膿疱症、円形脱毛症などの治療も行っています。
 
一方、自由診療の美容皮膚科には、医療脱毛やたるみ・シワに対する医療ハイフの施術を受けに来る方、シミの予防や改善が期待できるレーザーや内服薬の処方を希望される方が多いですね。最近は男性のニーズも高くなっており、脱毛やシミの除去など年齢性別を問わず受診が増えてきている印象です。

貴院の特長や、特に力を入れている診療について教えてください。

横山 令先生の写真

当院では、さまざまな皮膚科疾患の診療を行っておりますが、中でも、アトピー性皮膚炎の治療に力を入れています。アトピー性皮膚炎の治療は、スキンケアと薬物療法、そして悪化要因の排除の3つが基本となります。正しい治療を行うことで症状をコントロールして、湿疹や痒みなどの症状が出ない状態(寛解状態)を目指します。
 
薬物療法では、まず、ステロイド外用薬やステロイド以外の炎症を抑える作用のある軟膏を併用しながら治療を行いますが、外用薬治療で改善しない場合には、新しい治療であるJAK阻害薬(内服薬)や生物学的製剤(注射薬)を導入しています。また、アトピー性皮膚炎だけでなく、乾癬の治療でも、ステロイドやビタミンD外用薬を一定期間使用し、症状が十分に改善しない場合は、生物学的製剤による治療が選択肢となりますが、当院は、生物学的製剤の新規使用が認められた承認施設であるため、大学病院に行かなくても、ご自宅の近くで先進的な治療を受けることができます。
さらに、「ナローバンドUVB療法」という光線療法も導入しており、アトピー性皮膚炎や乾癬の治療に活用しています。患者さん一人ひとりに適した治療を提供できるよう、充実した診療体制を整えています。
 
ただし、生物学的製剤を新たに使用するには、皮膚生検や採血、画像検査による感染症のルールアウトなど詳しい検査が必要になります。そのため、現在は長岡赤十字病院と連携しながら治療を進めています。具体的には、生物学的製剤の適応が考えられる患者さんには、まず長岡赤十字病院で詳しい検査を受けていただき、診断が確定した後、当院で治療を引き継ぎます。生物学的製剤の注射や点滴は当院で行い、定期検診は長岡赤十字病院で受けるという形で、役割を分担しながら治療を進めています。また、すでに他の医療機関に通院されている方で、生物学的製剤の投与を当院で希望される場合も対応可能です。どうぞお気軽にご相談ください。

患者数が多いといわれているニキビについては、どのような診療が受けられますか?

ニキビの治療は、基本的に塗り薬や内服薬を用いた薬物療法が中心となります。症状が再発しやすいため、治療を継続することが何より重要です。
当院では、患者さん一人ひとりの生活スタイルや習慣を考慮し、無理なく続けられる治療法を提案するよう努めています。例えば、塗り薬を毎日塗るのが難しい方には、内服薬を併用するなど、治療が途切れないよう工夫しながら症状の改善を目指します。患者さんが無理なく続けられる治療こそが、良い結果につながると考えています。また、なにより基本的なスキンケアや生活習慣が大きく関わっているので、その指導もしっかりと行っています。

自由診療の美容皮膚科についても、どのような診療が受けられるのか教えてください。

横山皮膚科の院内の写真
2階の美容皮膚科は、高級ホテルのようにモダンで洗練された空間

当院では、医療脱毛や医療ハイフ、ドクターズコスメ、美容内服、そしてシミ・シワ・たるみに対するレーザー治療などを自由診療で提供しており、安全性と効果を重視しながら、一人ひとりのお悩みに寄り添った美容医療を行っています。
 
当院の美容皮膚科の特長は、医療機関だからこそ受けられる施術を提供していることです。具体的には、医療脱毛では、医療機関のみが使用できる高出力レーザーを用い、発毛組織に直接アプローチすることで、永久脱毛を目指します。医療脱毛の機械もピンからキリまでありますが、当院では効果の高い最高品質の機械で施術しております。また、ハイフ(HIFU)も、医師や看護師といった医療資格者が扱える高出力の機器を導入し、高い効果と長い持続期間が期待できる「医療ハイフ」を実施しています。
 
さらに、ドクターズコスメに関しても、医師が厳選した医療機関専売のスキンケア用品を取り扱い、一般的な化粧品や美容サロンでの施術とは一線を画した、高品質なスキンケアを提供しています。ただ商品を売るということはせず、きっちりとカウンセリングを行い、使い方やケアの方法も丁寧にご指導させていただきます。

患者が美容皮膚科を受診するきっかけとして、どのようなものが多いのでしょうか?

施術中の写真

「肌をきれいにしたい」というご要望はとても多く、例えば、保険診療でニキビ治療を受けた患者さんから「ニキビ跡も目立たなくしたい」とご相談いただくことがあります。そのような場合、自由診療のレーザー治療やケミカルピーリング、ドクターズコスメなどを選択肢の一つとしてご提案しています。
当院が美容医療を始めたのは、こうした患者さんのニーズに応えるためです。保険診療ではどうしても限界があり、より高い美容効果を求める場合には自由診療が必要になることが少なくありません。もちろん、自費になるので、施術を無理強いすることはなく、患者さんの希望や目標に合わせて、うまく組み込んでいきます。
 
また、意外と多いのが、他の美容サロンなどで受けた施術による肌トラブルのご相談です。こうした背景もあり、当院では皮膚科医が最初から関わる美容医療を提供し、患者さんに安心して施術を受けていただける環境を整えています。安全性と効果を重視した美容医療で、皆さまの「きれいになりたい」という想いに寄り添ってまいります。

保険診療の皮膚科に自由診療の美容皮膚科が併設されていることで、患者の治療の選択肢が広がっているわけですね。

そうですね。例えば、美容サロンで「ニキビがあると脱毛が受けられない」と言われた患者さんの場合、当院ではまず保険診療でニキビを治療し、その後に脱毛を行うことが可能です。また、脱毛レーザーの照射量を調整しながら施術を進めることで、肌への負担を最小限に抑え、トラブルを防ぐ工夫もしています。
皮膚科専門医が対応することで、肌の状態に応じた適切な治療や施術を提供できるのは当院の強みです。安全性を第一に考えながら、一人ひとりの肌に合った適切なアプローチを行い、患者さんにとって満足度の高い美容医療を提供できるよう努めています。

※日本皮膚科学会皮膚科専門医