更新日: 2024-02-21

基本情報

名称:
葛クリニック
診療科目:
泌尿器科, 内科, 外科, 心療内科, 婦人科
住所:
〒 020-0066
岩手県盛岡市上田4丁目20-59

電話番号019-651-5433電話
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北東北最大のターミナル駅であるJR盛岡駅から路線バスで約13分の場所にある「葛クリニック」。長年にわたって地域医療を支えてきた「葛外科・脳神経外科」の院長で、脳神経外科医の葛泰宏先生が急逝され、ご息女である泌尿器科医の佐々木千恵子先生が2代目を引き継いでいる。

脳神経外科・神経内科の看板を下ろし、かわりに掲げているのは、内科・外科・泌尿器科・心療内科。さらに、訪問診療も実施しており、対応疾患は、実に幅広い。2022年5月には、大ベテランの産婦人科医・山本幸一先生を常勤医に招聘し、泌尿器科と婦人科にまたがる、骨盤底筋の機能低下によって起こる女性特有の排尿障害や骨盤臓器脱などの境界領域の疾患にも対応している。さらに、佐々木院長が泌尿器科医を目指すきっかけにもなった女性特有の疾患を専門に扱う「女性外来」も開設し、患者一人ひとりに寄り添ったていねいな医療を実践している。今も、時間を見つけては新たな医学の勉強を続けているという佐々木院長と、あらゆる年代の婦人科疾患や治療法に精通している産科・婦人科の専門医である山本先生に、同院の特長や診療内容などを詳しく伺った。

地域医療を支え続けてきた亡父の医院を継承。さまざまな医療ニーズに幅広く対応し、女性特有の病気にも向き合うクリニックを運営

はじめに、医師を志したきっかけをお聞かせください。

佐々木 千恵子 先生の写真

【佐々木院長】医師を目指したのは、父の影響が大きかったと思います。私が物心ついた頃には、この場所で開業していましたので、父が医師として働く姿を間近で見ながら育ちました。私が子どもの頃は、まだ入院設備のある診療所でしたから、入院患者さんの容態が変わるたびに、昼夜問わず病室に駆けつけ懸命に治療にあたっていた父の姿が特に印象的で、医師という職業を選ぶ大きなきっかけになりました。

佐々木院長が泌尿器科を専門とされたのは、どのような理由からですか?

【佐々木院長】秋田大学医学部在学中、いろいろな科を周って勉強させていただきました。その実習中、泌尿器科を周った際、“膀胱炎や排尿障害などの泌尿器疾患の患者さんの半数近くは女性なのに、泌尿器科を専門とする女性医師がとても少ない”という実情を知りました。実際、当時、秋田大学医学部付属病院には、女性の泌尿器科医はいませんでした。担当の先生から、女性患者さんの訴える表現を正しく理解するには、やはり同性の女性医師が必要だということをおっしゃっていただき、私でお力添えできるならと泌尿器科に入局しました。

また、泌尿器科は、内科的な治療、外科的な治療の両方を担当します。診断から治療まで、一貫して患者さんに寄り添えるというのも魅力的だなと思ったことも大きかったですね。

佐々木院長が、医院を引き継がれるまでのご経歴を教えてください。

【佐々木院長】秋田大学医学部の泌尿器科に入局後は、同大学の附属病院に勤務し、泌尿器疾患全般の診療にあたっていました。特に、女性の泌尿器疾患について専門性を追求したいという気持ちもあったのですが、「さまざまな疾患をひと通り診療できるようになったほうがよい」という当時の教授の助言をいただいて、まずは全般的な研鑽を積んできました。その後、人工透析を専門に施行するクリニックで、透析治療や検診に携わっていたとき父が急逝し、急遽、私が院長に就き、父の「葛外科・脳神経外科クリニック」を引き継ぎました。

引き継いだ後も、クリニックでの診療を続けながら、別の病院に勤務する機会をいただき、女性泌尿器科が扱う腹圧性尿失禁や、骨盤臓器脱といった女性特有の泌尿器疾患を専門的に学んできました。そこで得た知見を女性患者さんの診療に活かした「女性外来」も行っています。

2022年5月からは、基幹病院などで豊富な臨床経験を積まれ、産科の開業医でもあったベテランの産婦人科専門医※1の山本幸一先生に入職していただき、婦人科診療も始めています。

※1 日本産婦人科学会産婦人科専門医

葛クリニックの院内の写真
大きな窓と入口から光が入る、明るい待合室