更新日: 2023-04-03

基本情報

名称:
啓愛クリニック
診療科目:
耳鼻いんこう科, アレルギー科
住所:
〒 732-0811
広島県広島市南区段原1-3-11 啓愛プラザ2F

電話番号082-262-8077電話
する

これまでもこれからも、患者さんが納得・信頼できる、心の通い合った医療を

先生が日々の診療で心掛けていることを教えてください。

当クリニック開業時に「患者様の抱えている病状を正確に診断し、質の高い心の通いあった医療を提供する」と基本理念を掲げました。患者さんが納得・信頼できる医療の提供、この想いは今も変わっていません。おかげ様でカルテ数は40,000枚を超えました。たくさんの患者さんから「元気になりました」「大事に至らずにすみました」などと感謝の声をいただき、医師としてとても励みになっています。

今までの医師人生で、特に印象的だった症例はありますか?

急性喉頭蓋炎(きゅうせいこうとうがいえん)という病気があります。喉の奥に気管に食べ物が入らないようにする蓋があるのですが、細菌感染が原因でこの蓋が腫れて、ひどいと息ができなくなる疾患です。口を開けてみても見えない位置にあるので、診断には細いスコープで喉の奥を観察する喉頭ファイバー検査が必要で、耳鼻咽喉科以外では診断に手間取ることがあります。

ある時、「喉が痛くて内科を受診したところ風邪だと診断された。だけど、非常にしんどくて苦しい」と来院された方がいました。緊急で診察したら急性喉頭蓋炎。意識が消失してしまい、私がここで気管切開するか迷いましたが、酸素吸入で持ち直したので、すぐに大学病院で手術してもらいました。無事一命をとりとめたとのことで、本当に良かったです。

他にも、ひどいめまいで受診された方が実はヘルペス性の脳炎で、診察台に座ったときにはもう麻痺が出始めていたという症例もありましたね。こちらもすぐに大学病院と連携して、初期治療に繋げました。数か月後にご夫婦で挨拶に来てくださり「先生の迅速な診断のおかげでこれからも働けます」と笑顔で言ってもらえたことが、とても嬉しく印象に残っています。

お忙しい中、休日はどのようにお過ごしでしょうか?

散歩やウォーキングでリフレッシュする程度でしょうか。医局員時代の教授が「ゴルフなんかに行く暇があるなら研究をしろ、データを出せ」と厳しくて、必死で勉強していたら趣味の始めどきを見失ってしまいました。こうなるともう、仕事が趣味のようなものです。趣味が高じて(笑)、日曜日の午前中も診察を行っていますので、休日にお困りの方はぜひお越しください。

さいごに、読者へのメッセージをお願いいたします。

柿先生の写真

近隣校区の校医をしていますので、お子さんの耳の聴こえが心配な方も、ぜひご相談ください。勉強はしているのに成績が落ちるのでよく調べたら、実は先生の授業の声がきちんと聞こえていなかった、といったケースもあります。こういったお子さんたちは発話もできるし、適切な相槌も打てるので、症状が発見されにくいのが現状です。

また、耳鳴りやめまいがある生活はしんどいです。難聴も放っておいて治るものではありません。症状を放置してひどくなると、最終的にはQOL(Quality of life・生活の質)を落とすことになります。

大事なことは「たかが耳や鼻、命に関係ない」などとは思わず、なにか心配な症状があれば早めに医療にかかることです。

これからも、症状を的確に診断し、生活や事情をしっかりお聞きして、患者さん一人ひとりにとって適切な治療の道を探っていきます。心配ごとがあれば、お気軽にご来院ください。