「ロコモティブシンドローム」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃると思いますが、これは主に加齢によって関節や筋肉などの動きに問題が生じ、介護・介助を必要とするリスクが高まっている状態を指すものです。

そうした状態にならないよう予防するためには、日頃から運動して体力や筋力をつけ、骨盤のゆがみを改善するなどして、健康な体をつくっていくことが重要です。そこで、運動のポイントをまとめた資料を作成するなどして、患者さん一人ひとりに適した運動をわかりやすくお伝えし、運動習慣をつけましょうと積極的に呼びかけることを大切にしています。

また、女性の場合は骨粗鬆症のリスクが高く、その予防のためにも食事や運動などの生活習慣の改善が欠かせません。その面でも運動をおすすめするとともに食生活について指導したり、必要に応じて薬物治療を行ったりなど、骨粗鬆症の進行予防にも努めています。

先ほどお話ししたように、ご来院いただいた患者さんがその日のうちに少しでもよくなって帰っていただけるようにしたい、患者さんが抱えておられるお悩みをできるだけ早くできるだけ多く解決できるようにしたい、ということは常に意識しています。

ご高齢の方であれば、ちょっとした痛みやしびれから寝込むようになり、そこから寝たきりになってしまうことも珍しくありません。それを防ぐためにも、ご来院いただいたその日にできる限りの対応をして、お悩みの症状をできるだけ持ち越すことなく迅速に取り去れるような治療を心がけています。

アウトドアレジャーが好きなので、今の季節であればキャンプや潮干狩り、夏は海、冬はスキーなどを子どもと一緒に楽しむことが多いですね。個人的には海釣りがとても好きで、先日はブリを釣り上げました。子育てがひと段落したら、本気でやっていきたいですね（笑）。

整形外科領域の疾患は、直接命にかかわることこそ少ないですが、体が思うようにならず日常生活に支障が出るなど、生活の質（QOL）が低下してしまう疾患がほとんどです。痛みやしびれなどを感じることなく自分の思うように動けることは、生活の質を大きく高めます。私は、「地域の多くの方に健康な状態を保っていただき、元気でいきいきとした生活を送っていただきたい」そう思って、日々診療にあたっています。

当院は、父の代から長きにわたり、地域のかかりつけ医として医療を提供してまいりました。今後も引き続きご信頼いただけるよう、大学病院で培ってきた技術や経験、知識を生かし、患者さんの健康をサポートする医療の提供に尽力いたします。何かお困りのことがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。