更新日: 2025-05-23

基本情報

名称:
加藤医院
診療科目:
内科, 腎臓内科, 糖尿病内分泌内科
住所:
〒 154-0022
東京都世田谷区梅丘1丁目57-11

電話番号03-3420-4863電話
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専門の腎臓内科領域とプライマリ・ケアの二刀流を目指し、地域のかかりつけ医として総合的にサポート

現在、どのような患者さんが来院されていますか?

加藤 徳介先生の写真

患者さんの6〜7割は75歳以上の後期高齢者で、糖尿病や高血圧などの生活習慣病や慢性腎臓病で定期的に通院されている方が多いですね。父の専門である、バセドウ病や橋本病といった甲状腺疾患の患者さんも受診されています。
また、地域のかかりつけ医として、風邪やインフルエンザ、腹痛といった日常的な症状にも幅広く対応しています。

医院の継承にあたり、力を入れていきたい診療はありますか?

今後は「腎臓内科」と「プライマリ・ケア」の二つの柱を軸に、地域の皆さんに貢献していきたいと考えています。
まず、腎臓内科領域についてですが、腎臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるように、ある程度機能が低下するまで自覚症状があらわれにくい特徴があります。そのため、比較的若い50歳前後の方でも、気づいたときには腎不全が進行し、透析が必要になってしまうケースをたくさん診てきました。そうした患者さんを一人でも減らしたいという思いで、健康診断や尿検査などを通じて、症状のない段階からの早期発見と生活習慣の改善、適切な治療介入に力を入れていれていきたいと考えています。

もう一つは、発熱、風邪、胃腸の不調など、日常でよく見られる症状に幅広く対応するプライマリ・ケアです。私は、昭和大学病院の総合診療部の立ち上げに初期メンバーとして関わり、一次・二次救急の現場で経験を積みながら総合診療のスキルも磨いてきました。総合内科専門医の資格も有していますので、地域の皆さんの「ちょっと気になる」「誰に相談したらいいかわからない」といったお悩みにも応えられる存在でありたいと考えています。

※日本内科学会総合内科専門医

先生のご専門である慢性腎臓病について詳しく教えてください。

加藤 徳介先生の写真

慢性腎臓病(CKD)とは、腎臓の機能が徐々に低下し、体内の老廃物や余分な水分をうまく排出できなくなる病気です。慢性腎臓病の診断には主に2つの基準があり、ひとつは尿検査で蛋白尿や血尿などの異常が見られること、もうひとつは、健康診断などで腎臓の働きを示す指標である「eGFR(推定糸球体濾過量)」が60ml/min未満であることです。このどちらかが3カ月以上続く場合は、慢性腎臓病と診断されます。
慢性腎臓病が進行すると「末期腎不全」となり、腎臓の機能の大半を失い、人工透析や腎移植が必要になります。また、腎機能低下が軽度な段階でも、心筋梗塞や脳卒中などの重大な疾患のリスクが高まることが知られています。

腎不全と診断された場合、治療には腎移植、血液透析、腹膜透析、そして透析を行わずに病状の進行を緩やかにする「保存的腎臓療法」があります。当院では、最新のエビデンスや診療ガイドラインに基づいた治療を基本としつつ、患者さん一人ひとりの生活スタイルや価値観、年齢、ご家族の状況といった背景を考慮しながら治療法を一緒に考えています。
現代医学では、一度失われた腎機能を元に戻すことは困難なため、慢性腎臓病をはじめとする腎疾患の予防や早期発見が重要になります。すでに進行している場合でも、患者さんが納得のいく治療法をご提案させていただきますので、何かあれば気軽にご相談ください。

糖尿病の患者さんには、どういった診療を行っているのでしょうか?

糖尿病は、腎臓病につながる大きなリスク要因でもあるため、当院でも糖尿病をはじめとした生活習慣病の予防・管理に力を入れています。
糖尿病の治療には、内服薬を中心とした薬物療法に加え、インスリン注射によって血糖値を調整するインスリン療法など、さまざまな選択肢があります。近年では新しい治療薬の登場により、患者さん一人ひとりの状態に応じた柔軟な治療が可能になってきています。
治療法を選ぶ際には、食事療法や運動療法も合わせて、患者さんの年齢、体格、生活スタイル、併存疾患の有無などを総合的に考慮することが重要です。お一人おひとりの生活状況や目標に合わせて、無理なく続けられる治療プランをご提案しています。