高性能のMRIを導入するなど医療設備を充実。自費診療による認知症ドックも実施し、患者一人ひとりの不安に寄り添い、納得のいく診療を実践
日々の診療で大切にされていることを教えてください。
医師として診療にあたる中で感じるのは、どの患者さんも、少なからず不安な気持ちを抱えて受診されているということです。ですから、まずはその不安にしっかり寄り添う姿勢を持つことを、常に大切にしています。
特に脳神経外科では、命に関わる疾患や、後遺症のリスクを伴う病気を扱うことが多く、一層慎重な対応が求められます。だからこそ、先入観を持たずに患者さんのお話を丁寧に伺い、その訴えに正面から向き合うことが不可欠です。
診療では、医師の判断を押しつけるのではなく、患者さんと同じ目線で話し合いながら、お互いに納得できる治療方針を一緒に見つけていくことを心がけています。「相談してよかった」と感じていただける診療を、これからも続けていきたいと思っています。
より正確な診断と治療のため、MRIなどの検査体制も整えていらっしゃるそうですね。

はい。前述の通り当院を引き継いでから約9か月後に、高性能な1.5テスラMRIを新たに導入しました。これにより、より精度の高い画像診断が可能となり、脳血管疾患や腫瘍などの早期発見にも役立っています。
また、狭い場所が苦手な方や、小さなお子さんでじっとしているのが難しい方にも対応できるよう、CT装置も導入しています。加えて、動脈硬化の進行度を確認するための頸動脈エコー機器や、動脈硬化を調べる脈波計、心電図計など、脳疾患の診断に必要な検査機器は一通り揃えています。
お忙しい日々かと思いますが、休日はどのように過ごされていますか?
趣味といえば魚釣りなのですが、最近はなかなか時間が取れず、すっかりご無沙汰ですね。子どもたちは今も釣りを楽しんでいて、「50センチくらいのチヌを釣った」とか、「釣ったうなぎを捌いて食べた」といった話を聞くばかりで、私はもっぱら“聞くだけ専門”になっています(笑)。
私自身の息抜きはというと、「頭痛」や「もの忘れ」に関する研究会や脳神経外科関連学会に参加することが多く、学会出張のついでに気分転換をして英気を養うようにしています。忙しいなかでも、医学の学びとリフレッシュを両立できる時間は大切にしたいですね。
さいごに、読者へのメッセージをお願いします。

脳神経の病気の中には、完治が難しいものも少なくありません。それでも私は、患者さんやご家族の不安にしっかりと寄り添いながら、症状の緩和や生活の質の向上をめざし、心の重荷が少しでも軽くなるような診療を大切にしていきたいと考えています。
先日、患者さんが見事な牡丹の切り花を届けてくださいました。そうした何気ないやりとりの中に、この医院が地域の中に根づいていることを感じ、とても嬉しく思いました。これからも、気軽に立ち寄れる“ご近所づきあい”の延長のような、温もりのあるクリニックでありたいと思っています。
長年の診療経験で培った感覚を活かし、目には見えない異変も見逃さぬよう、五感を働かせながら日々の診療にあたっています。どんな小さな不調でも、「いつもと少し違うな」と感じたら、どうぞ気兼ねなくご相談ください。地域の皆さんの健康と安心を支える、身近な存在であり続けたいと思っています。
自由診療費用
※表示価格はすべて税込みです
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- 標準脳ドック ¥38,000-
- シンプル脳ドック ¥23,000-
- 物忘れスクリーニング ¥26,000-
- AI認知症予防コース ¥30,000-
- 検査項目の詳細はhttps://moribrain.com/%E8%84%B3%E3%83%89%E3%83%83%E3%82%AFを参照ください。
※価格は2025年9月2日現在のものです。変更となっている場合がありますので、必ず医療機関にご確認ください。