更新日: 2024-08-19

基本情報

名称:
友寄クリニック
診療科目:
内科, 消化器内科, 外科, 消化器外科, 内視鏡外科
住所:
〒 900-0021
沖縄県那覇市泉崎2丁目2-6

電話番号098-855-0852電話
する

得意の鼠径ヘルニア手術、肛門疾患の専門診療を軸に、内科、循環器内科、一般外科まで幅広く診療。消化器内視鏡診療ではテーラーメイドの検査を実践

貴院の特長を教えてください。

川上 祐子先生の写真
内科全般の診療を担当する川上祐子医師

【川上院長】当院は、常勤医3名の3診体制に加え、非常勤の先生にもお手伝いいただき、地域のかかりつけ医として、発熱外来から高血圧、糖尿病などの一般内科、予防接種など幅広く診療しながら、内視鏡外科、消化器外科、消化器内科、肛門外科、外科一般について専門的な診療を提供しています。

内科は、主に私の妻の祐子医師が担当し、内科全般に加えて健康診断や予防接種、新型コロナ感染症を含めた発熱外来にも対応しています。
私が担当する外科では、特に腹腔鏡(内視鏡)による鼠径ヘルニアの手術、肛門疾患の治療に力を入れており、腹腔鏡による虫垂炎の手術から粉瘤の外科処置まで行っています。基本的に日帰り手術が可能ですが、短期入院にも対応しています。

また、仲地先生に手腕を振るっていただいている消化器内科では、消化器内視鏡検査および治療を毎日実施しています。その他、腹部、心臓などの超音波検査(エコー検査)や造影CT検査ができる体制も整えており、内科、消化器関連、肛門の疾患については、できる限りワンストップで検査から治療まで受けられるよう、利便性の高さと質の高い医療の提供を目指しています。

得意とされている鼠径ヘルニアの手術と肛門疾患について、どのような診療が受けられるのでしょうか?

川上 浩司先生の写真

【川上院長】鼠径ヘルニアについては、TEP法(腹膜前到達法)とTAPP法(腹膜内到達法)による腹腔鏡手術を中心に、ケースによっては鼠径部切開法も行っています。腹腔鏡手術の場合は、基本的に日帰り手術が可能で、再発したケースにも適応できます。私自身は、腹腔鏡の鼠径ヘルニア手術を指導的助手を含めて1000例以上行ってきました。鼠径ヘルニアの潜在患者数は非常に多いといわれていますので、症状をがまんせずにご相談いただきたいと思っています。

肛門疾患については、基本的にはまず保存療法を行い、痛みが収まらなかったり症状がぶり返したりする場合は、手術療法をご提案しています。内痔核の場合は、手術せずに注射だけで治療できる「ジオン注射」(ALTA療法)が適応になることがあり、これまでは手術でしか治せなかった進行例でも注射で日帰りの治療が可能になっています。

消化器内視鏡検査や治療についても、どのような診療が受けられるのか教えてください。

仲地 紀哉先生の写真

【仲地医師】消化器内視鏡診療では、潰瘍やポリープなどの良性疾患を始め、がんのリスクとなる病変を早く見つけてがんの予防に努めたり、残念ながらがんになってしまっても早期に発見することで身体に負担の少ない治療ができるようにすることを目標に、患者さんごとにテーラーメイドの検査内容をご提案しています。例えば、喫煙をしたりお酒をよく飲む方、アルコールの代謝に問題がある方は発がんのリスクが高い口腔・咽頭・食道の重点的な検査をお勧めしています。あるいは、胃がんリスクを高めるピロリ菌に感染している方には、除菌療法と定期的な胃内視鏡検査をおすすめするといったアプローチを行っています。

内視鏡検査は少なからず身体に負担のかかる検査であり、また内視鏡検査に不安を強く感じられる方もいらっしゃると思います。そのために緊張や不安を和らげるような雰囲気作りをしたり、状況に応じて鎮静剤の使用や径の細いカメラを使用するなど、患者さんに苦痛の少ない方法を工夫することで検査受診のハードルを下げるように努めています。

また、内視鏡治療については、ポリープの切除など以外にも当院で対応可能な範囲で早期がんの内視鏡的粘膜下層剥離術にも取り組んでいきたいと考えています。もちろん、当院での治療が難しい場合は、近隣の連携医療機関をご紹介したり、オープンシステムを使って私が別の病院に出向いて治療をするなど対応してまいります。

現在、来院されている患者さんの主訴も多岐にわたるのでしょうか?

【川上院長】そうですね、風邪や発熱の患者さんもいらっしゃいますが、やはり、沖縄県内であまり専門的に診療している医療機関が少ない肛門疾患の患者さんや、鼠径ヘルニアの患者さんが多い印象があります。特に、鼠径ヘルニアについては、40代〜70代の男性が圧倒的に多いのですが、最近は、30代、40代の女性の患者さんも増えています。肛門疾患についても、実は男性よりも女性のほうが多く、プライバシーに十分に配慮しながら治療に取り組んでいます。

【仲地医師】消化器内視鏡診療に関しては基本的に患者さんの訴えに沿って提案していきますが、症状が出るまで検査を後回しにしてしまう方も多いので、例えばピロリ菌感染と胃がんの関係、喫煙や飲酒と食道がんの関係、生活習慣と大腸がんの関係などを啓発していくなど、症状が乏しくてもこちらから患者さんに検査の必要性を説いていくことも重要であると考えています。