更新日: 2025-01-30

基本情報

名称:
瀧井病院
診療科目:
内科, 整形外科, 精神科
住所:
〒 883-0033
宮崎県日向市塩見11652

電話番号0982-52-2409電話
する

JR日向市駅よりバスで約15分、笹河停留所徒歩約3分の場所にある瀧井病院。高齢化が進む日向・入郷地域で、内科、精神科、整形外科の外来診療を中心に、入院設備や介護・福祉施設等を備え、長年にわたり地域の医療・介護ニーズを支えてきた歴史ある病院だ。
整形外科については、2020年4月に整形外科専門医※1の瀧井穣先生が入職。同じく整形外科専門医で瀧井医師の友人・蒲池祐紀先生が2025年4月から常勤医となり2診体制が始まる。さらに、手術室も新設され、薬物療法やリハビリといった保存的治療だけでなく、根本的な改善を目指す手術療法も可能になり、住み慣れた地域から離れることなく自宅への復帰を目指すことができるようになる。豊富な臨床経験を軸に整形外科の地域完結型医療を目指す瀧井先生と蒲池先生に、同院の特長や、手厚くなる整形外科診療の内容などについて伺った。

※1日本整形外科学会整形外科専門医

整形外科の地域完結型医療を目指し、臨床経験豊富な整形外科エキスパート医師による2診体制が始動

はじめに、医師を志したきっかけをお聞かせください。

瀧井 穣先生の写真

【瀧井医師】当院は、祖父の代から当地で病院を運営しており、父が継承し、私で3代目になります。祖父は産婦人科医、父は精神科医、父方の二人の叔父たちも医師としてこの病院で働いています。医療が身近にある環境で育ちましたので、物心ついた頃から自然と医師を目指し、早くからこの病院の後継ぎとしての自覚もありましたね。
 
【蒲池医師】私の出身は福岡県ですが、瀧井先生と同じく代々医師の家系に生まれ、親族にも医師が多いんです。消化器外科医院を開業していた父の働く姿を間近で見ながら育つなかで、私も自然と医師を目指しました。

瀧井先生、蒲池先生ともに整形外科専門医ですが、整形外科を専攻されたのはどのような理由からでしょうか?

【瀧井医師】中学校、高校、大学とバスケットボール部に所属していたのですが、ケガの多い選手生活だったんです。自分のケガを通して整形外科の分野に興味を持ったのが大きなきっかけです。加えて整形外科は、治療やリハビリによって患者さんがケガや病気から回復される様子が目に見えて実感できることが多く、やりがいを感じられたことも理由の一つですね。
 
【蒲池医師】私も瀧井先生と同じく、最初は痛みや困難を訴えていた患者さんが、治療を受けて元気に笑顔で帰っていく姿を見て、整形外科医療に魅力を感じました。

瀧井病院に入職されるまでのご経歴を教えてください。

【瀧井医師】福岡大学医学部を卒業後、福岡大学病院で臨床研修を終え、福岡大学医学部整形外科教室に入局しました。福岡大学病院で整形外科全般について幅広く学んだ後、福岡大学筑紫病院で、変形性肩関節症や五十肩などの肩関節疾患と骨折を含む外傷全般の診療に携わってきました。その後、赴任した大分整形外科病院と福岡山王病院で、頸椎症性脊髄症や頸椎椎間板ヘルニア、指定難病の後縦靭帯骨化症(OPLL)など脊椎疾患について専門的に診療し、薬物治療やリハビリ等の保存療法に加え、手術療法についても研鑽を積んでまいりました。

蒲池 祐紀先生の写真

【蒲池医師】私も福岡大学医学部を卒業しました。瀧井先生とは同級生で、同時期に福岡大学整形外科に入局し、ともに切磋琢磨してきた仲です。私は、福岡大学病院での臨床研修後、長崎県対馬の離島で整形外科全般について学び、広島県のシムラ病院に勤務しました。その後、福岡大学大学院に進み、股関節の軟骨変性の早期発見に関する研究に取り組み、学位を取得しています。
大学院卒業後は、整形外科医として長崎県の離島にある長崎県壱岐病院に勤務し、骨折を始めとする外傷から膝や股関節の変形性関節症、腰痛等まで幅広く診療してきました。

瀧井病院への入職を決めたのには、なにかきっかけがあったのでしょうか?

【瀧井医師】前職の先生が体調を崩されまして、急遽、私が戻ることになったのです。もう少し中核病院で研鑽を積みたいという気持ちもあったのですが、そうも言っていられなくなり、2020年4月からここで勤務をはじめています。
 
【蒲池医師】瀧井先生には以前から、「できればうちに来てほしい」と入職のお誘いをいただいていたんです。薬物療法からリハビリ、手術療法も含めて、整形外科についてかなり幅広く臨床経験を積むことができましたので、瀧井先生が思い描く整形外科の地域完結型医療の実現をともに目指したいと思い、瀧井病院への入職を決めました。現在は週1回の勤務ですが、2025年4月から常勤医として地域医療に貢献してまいります。