更新日: 2024-07-31

基本情報

名称:
日下診療所
診療科目:
内科, 小児科, 糖尿病内科
住所:
〒 116-0003
東京都荒川区南千住5丁目21-7 1F

電話番号03-3803-5831電話
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JR常磐線・南千住駅西口から徒歩5分。住宅の立ち並ぶ街並みの一角にあるのが「日下診療所」だ。理事長の石田和也先生は、高血圧・内分泌内科領域を専門とする内科医として大学病院や総合病院に勤務し、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病、甲状腺疾患、下垂体疾患、副腎疾患といった診療に従事して研鑽を重ねてきた。2023年10月に継承・開業した同院では、内科・小児科・糖尿病内科を掲げ、幅広い症状・疾患の診療にあたるほか、予防接種や健康診断にも対応。患者さんの利便性を考えて土日診療やオンライン診療も実施しており、乳児から高齢者まで多様な年齢の患者さんが同院を訪れる。

地域医療に精力的に励む石田理事長が開業を決心したのは、「患者さんに身近な地域のクリニックで、症状が進む前の患者さんに対して予防医療や早期発見・早期治療を実現することで、多くの方の健康に貢献したい」という想いからだという。そんな石田理事長に、大学病院での臨床経験や同院で手がける医療などについてお話を伺った。

祖父の勧めから医師の道へ。早期発見・早期治療を実現し、多くの方の健康に貢献したいとの想いから開業を決意

先生が医師を志したきっかけについてお聞かせください。

石田 和也先生の写真

小さかった私に、大工の祖父が口ぐせのように言っていたのが「お医者さんになるんだよ」という言葉でした。その言葉を聞いて育つうちに意識に刷り込まれたのか、自然と医師を目指すようになっていましたね(笑)。京都大学の医学部に進み、卒業後は東京女子医科大学病院での初期研修を経て、同大学病院の高血圧・内分泌内科(現・高血圧内科)に入局しました。

さまざまな科があるなかで内科医の道へ進み、高血圧・内分泌内科の領域を専門にされた理由をお聞かせいただけますか?

糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病は、初期には自覚症状がほとんどありません。適切な治療をしないと気づかないうちに進行して、目や腎臓、神経に影響を及ぼしたり、動脈硬化が進んで心筋梗塞や脳卒中を引き起こしたりするなど、命にかかわる疾患の発症リスクを高めてしまうのです。
私は研修医時代に、本当に多くの方が生活習慣病でお困りになっている様子を目の当たりにしました。その経験を通じ、内科医、とりわけ生活習慣病をメインに扱う高血圧・内分泌内科を専門とすることで、より多くの患者さんのお役に立てるのではないか、と考えたことが大きな理由です。

先生は大学病院やJCHO東京山手メディカルセンターの糖尿病・内分泌科で勤務医として医業に邁進されました。この間、診てこられた症例を教えてください。

大学病院の高血圧・内分泌内科は、血圧やホルモンの異常によって引き起こされる疾患を対象とした診療を行う科で、高血圧や脂質異常症などの生活習慣病をはじめ、甲状腺疾患、下垂体疾患、副腎疾患などの診療にあたりました。

高血圧の大半は、食生活や運動不足、喫煙といった生活習慣や遺伝的要素などが重なって発症すると考えられる「本態性高血圧」ですが、全体の1割ほどは、「原発性アルドステロン症」や「クッシング症候群」、「腎血管性高血圧」など、腎臓や内分泌の病気によって発症する「二次性高血圧」です。大学病院では、こうした二次性高血圧の患者さんの治療にも数多く携わってきました。

JCHO東京山手メディカルセンターの糖尿病・内分泌科も、生活習慣病や甲状腺疾患などホルモンの病気を対象とする科でした。こちらでは糖尿病を中心に、高血圧、脂質異常症、高尿酸血症など、一般的な生活習慣病や甲状腺疾患の患者さんの診療に携わり、研鑽を重ねました。

そして2022年10月に八丁堀3丁目クリニックを継承し、院長に就任。2023年10月にはこの日下診療所を継承し、理事長に就任されました。どのような想いから継承開業を決心されたのでしょうか?

大学病院や総合病院での専門的で高度な医療は、医師として学びも多くやりがいがありますが、そうした治療を必要とする患者さんの大半は、症状が進行した方、あるいは特殊な疾患を抱えておられる方です。そして、そうした患者さんはいわば氷山の一角で、症状がまだ軽い状態の患者さん、少しずつ症状が進んでしまっている患者さんはもっとたくさんいらっしゃいます。私はそうした状況に直面する日々のなかで、症状が進む前の患者さんに対して予防医療や早期発見・早期治療を実現することで、より多くの方の健康に貢献したいと思うようになりました。

そんなとき八丁堀3丁目クリニックの継承のお話をいただき、身近な地域にあるクリニックならお忙しい患者さんも通いやすいですし、私の考えていた医療を実現できるのではないかと考えたのです。
そして2023年には当院とのご縁をいただきました。八丁堀と南千住という異なる地域でクリニックを開くことで、さらに多くの患者さんのお役に立てるのではないかと思い、継承を決心しました。

日下診療所の外観の写真
南千住駅から徒歩5分。目の前にバス停もあって、通いやすいクリニック
日下診療所の院内の写真
アットホームな雰囲気の待合室