風邪からアレルギー疾患まで、子どものさまざまな症状全般に対応。親御さんの子育て・発達相談も実施
貴院にはどのような患者さんが来院されていますか?
お子さまですと、やはり熱が出た、咳が出る、おなかが痛い、頭が痛いといった急な症状で受診されることが多いです。大人の患者さまは、健康診断で生活習慣病の兆候が見つかったという方や、体調を崩した子どもを看病していたらご自身も体調を崩されたという親御さんがよくおみえになります。
子どもはかかりつけ医をもっていることが多いですが、特に持病のない健康な大人の場合、かかりつけ医が特に定まっていない方もいらっしゃると思います。当院は子どもだけでなく、大人の患者さまにも対応しています。お体について気になることがありましたら、お子さんと一緒にご来院いただくなど、大人の方でも気軽にお越しいただきたいです。
貴院の特徴をお聞かせください。
小児感染症全般、新生児の診察、アトピー性皮膚炎や乳児湿疹などの皮膚の疾患、小児喘息や花粉症、食物アレルギーなどのアレルギー疾患、便秘、夜尿、小児の頭痛など、小児疾患全般に対応しています。さらに、てんかん、熱性けいれん、小児発達なども専門なので、そういった診療も対応可能です。子どもの状態をさまざまな面から診て、包括的に対応・ケアすることができます。
また、私はこれまで重症な子どもの診療にあたる機会が多かったため、子どもの重症化のサインや注意すべき症状のポイントなど、常々気をつけて診療を行っており、危険なサインがあればすぐに大きな病院に紹介したり、必要な検査を行ったりしています。
貴院では、子育ての悩みやお子さんの発達に関するご相談を受けておられると伺いました。
はい。日々の育児ではさまざまな疑問や悩みが生じます。子どもの成長の仕方は一人ひとり異なりますが、親御さんからすると「この行動は問題ないのだろうか」「発達が遅いような気がする」など、不安をお感じになることもあると思います。長期にわたって体調がすぐれず学校に通えない子どももいます。
そうしたお困りごとに直面する親御さんをサポートするのも、地域の小児科の大切な役割です。一般診療でお話しいただいてもかまいませんし、一般診療とは別の時間帯に完全予約制でゆっくりお話を伺うこともできます。ぜひお気兼ねなくお聞かせください。
発達障害が疑われる場合の診療は、どのような流れで行われるのでしょうか?
まずお子さんについて小さい頃からの様子などを伺い、ご本人の性格や傾向などを確認します。そして、今お困りになっている点をお伺いします。その上で、お子さんの状況が発達障害に該当するのか、それとも一時的なことなのか、といったところを見極めます。発達障害と診断した場合でも、症状や状況は一人ひとり異なります。ご家族にかかる負担なども考慮し、公的な支援や民間のサービスなどを紹介させていただくこともありますし、症状の程度が強い場合は、薬を処方することもあります。
いずれの場合も、生活の中でどのように声をかけるのがいいか、どういう関わり方をするのがいいか、どういった環境を整えるべきかなど、お子さんとその家族の不安なお気持ちを受け止めながら、じっくりとお話しさせていただき、ご相談しながら進めてまいります。