更新日: 2023-06-20

基本情報

名称:
みなかわ整形外科
診療科目:
整形外科, リハビリテーション科, リウマチ科, 外科
住所:
〒 206-0002
東京都多摩市一ノ宮3-1-3 桜ヶ丘Kビル3F

電話番号042-310-6066電話
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けがから慢性疾患まで幅広く対応し、骨粗鬆症のケアにも注力。早期の検査が予防につながる

貴院にはどのような患者さんが来院されていますか?

皆川先生の写真

1歳の赤ちゃんからご高齢の方まで、幅広い年代の方がいらっしゃいます。若い世代から働き世代の方ですとスポーツによるけが、運動器の故障が目立ちますね。現代は多くの方がよく運動するようになった分、運動器に痛みなどの症状が出る方が多くなったように思います。ご高齢の方ですと、主に背骨や関節の慢性疾患で多く来院されています。

特に注力していることがあれば教えてください。

慢性疾患はさまざまなものがありますが、中でも骨粗鬆症の患者さんは非常に多く、特にケアが必要だと感じています。今は運動するご高齢の方も増えていますが、骨粗鬆症が進行した状態で激しい運動をすると、骨折の危険性が高まります。それを未然に防ぐためにも、骨粗鬆症をできるだけ早い段階で発見し、治療をすることが大切です。そこで診療の際、必要と思われる患者さんには、こちらから骨粗鬆症の検査をご提案しています。
 
骨粗鬆症の初期は自覚症状がないことがほとんどで、60代ぐらいまでの患者さんですと、骨粗鬆症の可能性があるとご説明しても戸惑いをお感じになる方もおられます。ですが、骨粗鬆症についてきちんとご説明して、検査を受けていただくこと自体が予防につながるとお伝えしています。

骨粗鬆症の治療は、一般的にどのような流れになりますか?

みなかわ整形外科の医療機器の写真
骨密度測定装置

まずは運動療法と食事療法で骨密度の低下を防ぎ、骨を強くすることを目指します。それから薬物療法ですね。骨粗鬆症の治療薬は、骨の吸収を抑制するビスフォスフォネート製剤や骨の形成を助けるビタミンDなどいろいろな種類があり、飲み薬だけでなく注射薬もあります。そうした中から、骨粗鬆症の進行度合いや患者さんのご希望・状態に合わせて適切なものをご提案します。
 
治療中は、骨密度の測定、骨折の有無を確認するレントゲン、骨代謝マーカー(骨の新陳代謝の状態を確認する指標)を測定する血液検査などを定期的に行い、患者さんの状態や薬の効果を確認します。薬によっては内臓の機能に影響が生じる場合がありますので、そうした点も考慮して検査の数値をしっかり確認し、患者さんの状態を総合的に診ながら、患者さんと一緒に治療を進めていきます。

運動習慣は大切ですが、けがをしないようにするためには注意が必要ですね。

私が骨折を経験してからもう数十年経ちますが、骨折したところとそうでないところを比べると、足の状態がやはり違います。けがをして、治療やリハビリで元の状態に近づけることはできても、100%元の状態に戻ることは難しいのです。それだけに、けがをしないこと、体を痛めないことはとても重要です。
 
運動を楽しまれるのはいいことですし、健康のためにも運動は大事なことです。ですので、その運動で体を痛めたりけがをすることのないよう、皆さんが無理なく運動を続けるために必要なことを診療の中でお伝えして、患者さんに充実した毎日を送っていただけるようサポートできたらと考えています。