プライマリケアを軸に、夜尿症やスキンケア、栄養相談などの専門外来にも注力
プライマリケアを大切になさっているとお聞きしました。
はい。身近にいて何でも相談に乗ってくれる総合医療のことを「プライマリケア」と呼びますが、お子さんの疾患や症状に幅広く対応できるよう、当クリニックでは感染症や健診、予防接種といった一般的な小児診療の他に、アレルギー疾患や小児神経疾患などは在籍している専門の医師が対応しています。
どんな症状や病気でも、初期の段階で適切な診断を下し、適切な治療につなげることはとても重要です。もちろん当クリニックで対応が難しいと判断した場合には、連携している病院をすぐにご紹介させていただきます。
お子さんがいくつもの病院を掛け持ちして受診しなくてもすむように、そして、「とりあえず『ニコこどもクリニック』で診てもらおう」と思っていただけるように、これからもプライマリケアを大切に、ドクターやスタッフと協力して診療にあたってまいります。
夜尿症や栄養相談にも注力していらっしゃいますね。
幼児期を過ぎても夜間睡眠中に無意識に排尿する状態を夜尿と言います。幼児期は「おねしょ」と呼んでいることが多いですが、5歳を過ぎた頃からは「夜尿症」として診療の対象となり、5歳で約20％、7歳でも約10％の子どもにみられます。
「おねしょは病気ではないから、放っておいても自然に治る」とよく言われますが、今は、夜尿症に有効な薬物もでてきており、自然に治るよりも早く治すことができます。さらに、放置しておいて知らない間に治っていたという状況に比べて、自分が頑張っておねしょを治したという体験はお子さんにとっても成長過程での自信に繋がります。
管理栄養士による個別栄養相談は、月に2回実施しており、「食が細い、食べむらがある」「離乳食の進め方がわからない」などお子さんの食で悩んでいる親御さんに、具体的な献立やアドバイスを提供しています。
お子さんの「夜尿」や「食事」に関することでお困りのことがありましたら、ぜひご相談ください。
先生は小児神経のご専門でいらっしゃいます。
お子さんの発達や行動の様子で気になることなどを親御さんからご相談されることがたびたびあります。
症状も程度も様々でケースバイケースですが、親御さんの心配や不安、そして、お子さんの生きづらさを少しでも解消していただけるように、必要に応じてお子さんに適した治療や、家庭での過ごし方・子どもとの接し方などのアドバイスをおこなっています。
また、専門的診療が必要だと判断した場合には、適切な医療機関や施設をご紹介させていただきます。
病院を嫌がるお子さんは多いと思いますが、どのような工夫をされていますか？
子どもにとって診察の待ち時間が長いのは、とてもつらいことだと思います。ましてや具合が悪ければなおさらです。当クリニックは、小児科専門医による2診体制で、なるべく待ち時間を減らせるように工夫しています。もちろん、お子さんの病状や親御さんからのご要望によっては、同じ医師が担当することもできます。