総合病院並みの検査・診断を強みに、日常の病気から、がん、心臓病、認知症などまで全身のあらゆる病気に対応
どのような診療が受けられるのか、貴院の特長を教えてください。
基本的に月・水・木・金の週4日は夜9時まで、土曜日も午後5時までと、診療時間が長いのが当院の特長の一つです。これは、多忙な方のためだけでなく、特にお子さんは、夜間や休日に具合が悪くなることが多いので、地域のかかりつけ医も急病時の受け皿になるべきだと考え、間口を広げて対応しています。
また、総合内科専門医※1や老年科専門医※2の資格を活かしたジェネラリストとして、風邪や腹痛といったよくある症状から、高血圧、糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病、もの忘れなど、全身のあらゆる病気を診療しています。さらに、肺がんや気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、慢性心不全といった治りにくい病気については、呼吸器専門医※3としての専門性やこれまでの臨床経験に基づいた適切な治療を提供しています。
こうした多くの病気を診断するにあたって、総合病院に負けないくらいの設備を整え、精密検査を実施しています。確定診断を行った上で専門的な治療まで受けられるのも当院の特長ですね。もちろん、必要に応じて他の医療機関と連携していますが、別の医療機関をいくつも掛け持ちせず、一か所で済むことが多いと、患者さんには好評をいただいています。
※1 日本内科学会総合内科専門医・指導医
※2 日本老年医学会老年科専門医・指導医
※3 日本呼吸器学会呼吸器専門医・指導医
がんの患者さんも多いのでしょうか？
当院の腫瘍内科では、再発がんや末期がんで、受けられる標準治療が無くなってしまった方や、副作用の問題で抗がん剤治療などが受けられない方に対して、延命や腫瘍の縮小を目指した緩和的な抗がん剤治療を行っています。それに加えて、国内では、まだ導入している施設が少ない保険適用の「サーモトロンRF-8」という機器による温熱療法（ハイパーサーミア）と、高気圧酸素療法「バラメド」も実施しています。
温熱療法は、がん細胞が熱に弱い性質に着目した治療法で、ハイパーサーミア認定医・認定教育者の資格を取得し、患者さんに提供しています。また、高気圧酸素療法は、がん細胞特有の低酸素状態を改善する治療法です。いずれも保険診療で受けられ、抗がん剤や放射線といった標準治療の効果を高めるはたらきが期待できます。この温熱療法と高気圧酸素療法と抗がん剤を併用することによって、より治療効果が高まる可能性がありますので、他院で治療を受けながら、当院で温熱療法や高気圧酸素療法を受けられる患者さんも多くおられます。
各種検査についても総合病院並みに充実されているそうですね。
CT検査や肺機能検査、心臓・腹部・頚動脈の超音波検査、胃・大腸内視鏡検査、糖尿病検査など、心臓カテーテル検査以外は、ほぼ全臓器の精密検査を行えるよう体制を整えています。苦痛を伴うことが多い、胃・大腸内視鏡検査では、鎮静剤を使っているので眠っているうちに検査が終わり、「ラクだった」とおっしゃる患者さんも多いですね。また、急病の場合は、迅速に結果を出し、必要に応じて連携病院をご紹介するなど、地域のかかりつけ医としてできる限りの対応を行っています。