小児科医による専門診療を開始。風邪や腹痛などの感染症はじめ、てんかんなどの小児神経疾患まで幅広く対応。内科では、系列病院と連携して精密検査や高度医療も提供
現在、どのような患者さんが多く来院されていますか?

【山嵜院長】当院では、一般的な内科診療に加えて、循環器内科、小児科、皮膚科といった専門診療も行っており、乳幼児からご高齢の方まで、幅広い年齢層の患者さんが来院されています。この地で長く診療を続けていることもあり、祖父母・親・お子さんといった二世代、三世代で通われるご家族も少なくありません。地域の皆さんの「かかりつけ」として、世代を超えて健康を見守れることに大きなやりがいを感じています。
また、私自身が日本体育大学男子バレーボール部やなでしこリーグ日体大 SMG 横浜のチームドクターを務めている関係で、体調管理やメディカルチェックを目的に来院されるアスリートも多くいらっしゃいます。
では、秋谷先生がご担当の小児科についてお聞かせください。どのような診療が受けられるのでしょうか?

【秋谷医師】地域のかかりつけ医として、発熱や咳、嘔吐、下痢などの急性疾患をはじめ、感染症、予防接種、乳幼児健診など、日常的な診療を幅広く行っています。また、アトピー性皮膚炎など皮膚疾患は、皮膚科の医師と協力しながら診察をしています。
加えて、私の専門である小児神経疾患や児童精神科の分野にも力を入れています。この地域では、発達障害や不登校、うつ症状など、心や発達に関わる問題を専門的に診療できる医療機関がまだ少ないのが現状です。そうしたお子さんやご家族が安心して相談できる場として、診療を通じて一人ひとりの成長を長期的に支えられるよう努めています。
発達障害や不登校、うつなどの相談に対して、どのような診療を行っているのでしょうか?
【秋谷医師】お子さんそれぞれで症状や困りごとは異なりますので、まずはお話を丁寧にうかがうことから始めます。お子さん本人の気持ちを大切にしながら、ご家族とも十分に話し合い、これからどのように進めていくのか、どんな状態を目指すのかといった方向性を一緒に考えていきます。
そのうえで、必要に応じてCTやMRIなどの画像検査、脳波測定、心理検査を行い、原因や背景を多面的に把握します。結果を踏まえ、症状の緩和や生活の質の向上を目的に、薬物療法や認知行動療法などを適切に組み合わせていきます。
診療では、一人ひとりのペースを尊重し、無理のない支援を心がけています。お子さんやご家族が「ここなら話せる」「相談してよかった」と思える場所でありたいと考えていますので、気になることがあれば、ぜひご相談ください。
次に、山嵜院長がご担当の内科・循環器内科についても、どのような診療が受けられるのか教えてください。

【山嵜院長】内科では、風邪や腹痛などの身近な症状から、「何科を受診したらよいかわからない」といったご相談まで、幅広く対応しています。
循環器内科では、慢性心不全や不整脈といった心臓疾患全般の専門診療に加え、心臓病の原因となる高血圧・高脂血症・糖尿病などの生活習慣病の早期発見と進行予防にも力を入れています。心臓と血管の専門医として、薬物療法だけでなく、常勤の管理栄養士による食事指導や生活習慣の改善支援など、トータルでの健康管理を行っています。
また、スポーツドクターとしての経験を活かし、運動や栄養管理の面からも患者さん一人ひとりに合ったサポートを行っており、単に病気を治すだけでなく、再発予防や健康維持のために「患者さんと一緒に取り組む医療」を大切にしています。
系列のたちばな台病院とは、どのような連携を取っているのでしょうか?

【山嵜院長】たとえば、外来診療にて入院しての治療が必要と判断した場合には、患者さんと十分にご相談のうえで、たちばな台病院で適切な治療を受けていただけるよう、スムーズに橋渡しを行っています。
検査に関しても、レントゲンや心臓・腹部・頸部・下肢などのエコー(超音波)検査をはじめ、必要な血液検査は当院で実施可能です。一方で、MRIやCT、胃・大腸内視鏡検査など、より精密な検査については、たちばな台病院で受けていただいています。
たちばな台病院は当院のすぐ隣にありますので、検査や治療に移る際も患者さんの移動負担が少なく、スピーディーに対応できます。こうした連携によって、初期診療から専門治療、そして退院後のフォローアップまでをワンストップで行えることが、当院の大きな強みだと考えています。