患者一人ひとりの話の中から答えを見いだす、真摯な診療を実践。質の高い医療を提供し、地域住民が安心して頼れる医院を目指す
日々の診療で大切にしていることはありますか?

【山嵜院長】内科の診療では、検査や数値だけでなく、患者さんとの会話の中にこそ多くの答えがあると感じています。体調の変化の背景には、生活環境や心の状態など、数値には表れない要素が隠れていることも少なくありません。
ですから、診察時には世間話のような何気ない会話の中から病気の原因や予防のヒントを見つけ出すことを大切にしています。患者さんの“言葉にならないサイン”を拾い上げることが、正確な診断や信頼関係の第一歩だと思っています。
【秋谷医師】私は、常に“お子さんを中心にした診療”を心がけています。親御さんのご希望や不安に寄り添うことも大切ですが、それだけではお子さん自身の気持ちが置き去りになってしまうことがあります。まずはお子さんの心に耳を傾け、その子が安心して話せる雰囲気をつくることを意識しています。お子さんが自分の言葉で気持ちを伝えられるよう支えながら、家族全体で一緒に歩んでいけるような診療を目指しています。
子育てに行き詰まっている親御さんに対して、どのようなアドバイスをされていますか?
【秋谷医師】「子どもが言うことを聞かないから、つい叱ってしまう」というご相談は本当によくあります。もちろん、叱ることで理解できるお子さんもいますが、そうできないからこそ悩んでおられるわけです。ですから私は、単に「叱らないようにしましょう」とお伝えするのではなく、“なぜうまくいかないのか”という本質の部分を一緒に考えるようにしています。
たとえば、「夜更かしをして朝起きられない」という場合。人間の体は本来、朝に目覚め、昼に活動し、夜に休むようにできています。その自然なリズムが崩れると、心も体も不調をきたしやすくなる──そうした根本的な仕組みをお子さん自身が理解することが大切なんです。年齢や発達の段階によっては理解が難しいこともありますが、その場合は、お子さんに合わせた現実的な目標を設定し、ご家族と一緒に少しずつ改善のステップを踏んでいきます。
大切なのは、「できていないこと」ではなく、「できたこと」に目を向けること。親御さんが焦らず、子どものペースに合わせて歩んでいくことが、成長の一番の力になると思っています。
お忙しい日々だと思いますが、休日はどのように過ごされていますか?
【山嵜院長】青葉区医師会で災害担当理事を務めており、休日は区内12カ所の避難所で行われる防災訓練に責任者として参加することが多いですね。そのため、なかなかゆっくり休める日が少ないのですが、時間ができたときはスポーツジムで筋トレをしています。体を動かすことで気分がリセットされ、良いリフレッシュになっています。
【秋谷医師】うちは子どもが4人おりまして、もはや子育てが趣味のようなものです(笑)。とはいえ、土日に体調を崩すお子さんも多いため、隔週で土日も勤務しており、今は“隔週で育児参加”といったところでしょうか。
先日は川崎市立日本民家園に家族で出かけ、古民家を見ながら子どもたちと一緒に昔の暮らしに触れてきました。仕事と子育ての両立は大変ですが、子どもの成長を間近で感じられる時間は、私にとって何よりの癒やしです。
さいごに、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

【秋谷医師】子どもの日常的に起こる疾患から、心の悩みまで、どんなことでも真摯に対応してまいります。心や発達に関することは相談しづらい面もありますが、当院では今後、臨床心理士によるサポート体制も整える予定です。
お子さんとご家族が少しでも笑顔で過ごせるよう、私たちがしっかり支えてまいります。気軽にご相談ください。
【山嵜院長】地域の皆さんに「たちばな台クリニックなら、どんな症状でも安心して相談できる」と思っていただけるよう、今後も質の高い医療を提供し続けていきたいと考えています。検査や治療だけでなく、患者さん一人ひとりの生活背景まで見つめ、的確な診断と丁寧なフォローを心がけています。すでに治療を受けているけれども症状がなかなか改善しないという方も、どうぞ気軽にご相談ください。
また、当院では2カ月に1回、どなたでも無料で参加できる健康教室を開催しています。認知症やサプリメントなど、身近で関心の高いテーマを取り上げていますので、健康づくりのきっかけとしてぜひお立ち寄りください。