検査体制を充実させ、ワンストップで大学病院並みの診療を実践。地域住民の健康寿命の延伸に貢献したい
地域にとって、どのような医院でありたいとお考えですか?

糖尿病や高血圧、脂質異常症、慢性腎臓病など、長く付き合っていく必要のある慢性疾患の治療には、通いやすさや続けやすさがとても大切だと考えています。その点、当院は駅のすぐ目の前という立地に加え、検査結果も当日すぐ判明し、薬剤師が常駐していることから院内でお薬をもらうことができます。受付→採血→診察→薬の受け渡し→会計のワンストップの流れができていることが当院の最大の特徴でもあり、多くの患者様から我々の医療機関が選ばれる理由の一つになっていると思います。
また、診療の質にもこだわっており、大学病院や基幹病院と同じく、各疾患における「診療ガイドライン」に基づいた科学的根拠のある検査・治療を行っています。専門性の高い医療を、地域の身近な場所で、安心して受けていただける──そんなクリニックでありたいと思っています。
今後も、患者さん一人ひとりに寄り添いながら、地域の皆さんの健康を長く支えていけるよう努めてまいります。
大学病院並みの高度な診療を実践するにあたって、医療設備も拡充されたのでしょうか?

指先からごく少量の血液を採取するだけで、血糖値やHbA1c、LDL・HDLコレステロール、中性脂肪、CRP(炎症の指標)などを測定できる血液迅速検査機器を新たに導入しました。通常、基幹病院では採血してから結果が出るまでに大よそ1時間かかりますが、当院の結果はわずか5分ほどで判明するため、検査当日に診断・治療方針の決定が可能となり、よりスピーディーで効率的な診療につながっています。
また検査結果は、血圧・体重などのバイタルデータと採血結果が1枚の用紙にまとめられる形になっており、診療する側の医師も患者さんもデータの推移がわかりやすい構成になっています。
画像診断についても、従来の腹部エコーに加え、心臓や頸動脈、甲状腺にも対応できる超音波機器を整備し、幅広い疾患に対応できるようにしました。超音波検査は救急疾患を見抜く際にも非常に有用であるため、必然的に救急の対応力も上がります。内視鏡についても、以前から高性能な胃内視鏡を導入しており、精度の高い検査を行える体制を整えています。
このように、生活習慣病を中心とした幅広い疾患に対応できるよう、院内で完結できる検査機器を取り揃えました。もちろん、より専門的な検査や高度な処置が必要な場合には、近隣の高度医療機関と連携しながら、適切な医療につなげていますので、安心してご相談いただければと思います。
お忙しい日々かと思いますが、休日はどのように過ごされていますか?
実は、あまり「休日らしい休日」はなくて……。というのも、日本全体の糖尿病診療のレベルを底上げしたいという思いから、依頼されるがままに年間100回ほど講演を行ったり、仲間たちと研究活動に取り組んだりしているので、プライベートの時間はほとんど取れていないのが現状です。もはや、仕事が趣味のようなものですね(笑)。
とはいえ、法人として管理するクリニックの数も増えてきた中で、信頼できる優秀な先生方に任せられる場面も増えてきました。いずれは、「一週間休みを取らないとできないこと」にも挑戦してみたいですね(笑)。
今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

開業医のクリニックというと個人で診療しているイメージが強いかもしれませんが、我々の医療機関は、医師だけでなく、薬剤師さん、看護師さん、臨床検査技師さん、医療事務さんを含めたチームで診療しており、総合力の高さが最大の特徴になっています。実際に受診していただければわかると思いますが、検査結果が数分で判明したり、血圧・体重などのバイタルデータと採血結果が1枚の用紙にまとめられていたり、院内でそのままお薬がもらえるなど、他所の医療機関では見ない仕組みが色々とあります。
我々の医療機関は現在5つあり、月1万人もの患者さんの診療を行わせていただいていることから、我々の診療は多くの患者さんに受け入れられていると自負しています。これまでの経緯から糖尿病・高血圧・脂質異常症・痛風・甲状腺・肥満症に強いシステム構成ではありますが、坂本先生から受け継いだ消化器内科、新しい先生のご専門である腎臓内科や呼吸器内科、救急科にも対応し、幅広い患者さんを受け入れられるクリニックとなりましたので、ぜひ緑区の方々にも我々の診療を体験していただけると幸いです。