匿名性とプライバシーを担保し、女性も受診しやすい診療環境を構築。最短2時間から即日結果がわかる遺伝子レベルの高精度性病検査で早期診断・早期治療を実践
性感染症専門のクリニックは、日本ではまだ数が限られていますが、どのような患者さんが多く来院されているのでしょうか?

年代層は非常に幅広く、20代の若い方から80代のご高齢の方まで、さまざまな世代の方にご利用いただいています。当初は男性専門のクリニックとして診療を開始しましたが、「パートナーも一緒に診てもらいたい」というご要望を多くいただき、現在は女性の診療にも対応しています。患者さんの割合としては、男性が約8割、女性が2割程度です。
ご相談内容として最も多いのは、性病・性感染症への不安から検査を希望されるケースです。無症状でも「念のため検査を受けておきたい」という方が多く、プライバシーに配慮した診療体制を評価いただいています。
また、性感染症以外にも、AGA(男性型脱毛症)やED(勃起不全)、緊急避妊薬の処方など、幅広いご相談に対応しています。性にまつわる悩みはなかなか周囲に相談しにくいものだからこそ、気軽に相談できる場でありたいと考えています。
貴院では精度の高い迅速検査が受けられると伺いましたが、具体的にはどのような性病(STD)検査に対応されているのでしょうか?

当院では、東京都の登録を受けた衛生検査所「あおぞら検査センター」を併設し、最短2時間で14項目の性感染症に対する迅速検査を行っています。なかでも検査の精度には強いこだわりがあり、都内でもトップクラスの水準を自負しています。一般的な簡易キットは使用せず、ごくわずかな病原体の遺伝子を増幅して検出する「核酸増幅法」を採用しており、クラミジアや淋菌については最短2時間で結果をお伝えすることが可能です。
さらに、HIVの確定診断につながる高精度な検査「HIV-NAT」や、近年感染拡大が問題視されているマイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症、梅毒などについても、最短当日中に結果をご案内できる体制を整えています。
こうした迅速かつ高精度な検査体制により、不安を抱える患者さんに、できる限り早く、正確な情報と安心をお届けすることを大切にしています。
プライバシーにも配慮されているそうですが、実際の受診の流れについて教えていただけますか?

当院では、患者さんのプライバシーを最優先に考え、受付から診察、検査、会計、そしてご帰宅まで、すべての導線を男性と女性で完全に分けた体制をとっています。受付時に保険証の提示は不要で、お名前をお呼びすることもありません。完全自由診療のため、匿名での受診が可能です。
診察では、患者さんの相談内容が周囲に漏れないよう、音声の遮断に配慮した独自のシステムを導入。治療が必要な場合には、院内で薬を直接お渡しすることで、外部の薬局を介さずに治療を完結できます。こうした徹底したプライバシー管理により、「誰にも知られずに相談したい」という方でも、安心して受診いただける環境を整えています。
なお、検査結果はお電話、もしくはパソコンやスマートフォンからWEBでご確認いただけます。時間や場所を問わず、スムーズに結果をご確認いただける点も、多くの方にご好評いただいています。
また、初診からオンラインで診療を受けていただくこともできます。オンライン診療の結果、検査が必要と判断された場合には、ご自宅に検査キットを郵送し、治療が必要な際には、処方薬も現物を直接お届けしています。なお、HIVや梅毒など、医療上の観点から一部オンライン診療では対応できない検査がありますので、あらかじめ当院のホームページにてご確認いただくか、お気軽にお問い合わせください。
検査の結果、性感染症と診断された場合、治療はどのように行われるのでしょうか?
性感染症の種類によって治療法は異なりますが、クラミジア、淋病、マイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症、トリコモナス、梅毒については、当院で処方する内服薬を服用して治療していただきます。いずれもガイドラインに準じた治療薬を使用し、必要に応じて再検査による治癒確認も行っています。一般細菌感染やカンジダに関しては、無症状であれば経過観察とし、症状がある場合には、症状に応じた治療を当院内で提供いたします。
一方で、B型肝炎やC型肝炎については、継続的な管理や抗ウイルス治療が必要になる可能性があるため、消化器内科を専門とする医療機関を受診いただいています。また、HIVについては、まず当院でスクリーニング検査を行い、陽性反応が出た場合には、精密検査(HIV-NAT)他を実施。その結果、感染が確定した際には、HIV治療の拠点病院へ速やかにご紹介いたします。