経験豊富な成子院長による「苦しくない内視鏡検査」が特徴
先生が力を入れている「苦しくない内視鏡検査」について教えてください
成子クリニックの一番の特徴は「苦痛の少ない胃カメラをする」ことです。今でこそ細い内視鏡が開発されていますが、当時は太いものしかなく、胃カメラというのはとても苦しい検査でした。あんなに苦しい検査は二度と受けたくない、とおっしゃる方も少なくありませんでした。
そこで当院では、「睡眠導入剤を使って、眠っている間に検査をする」という方法で胃カメラを行うことにしました。おかげさまで多くの患者さんに喜んでいただきました。
現在では3通りの方法から患者さんに選択していただいております。
1つめは、のどに局所麻酔をスプレーして口から内視鏡を入れる方法、2つめは、鼻にゼリー状の麻酔を入れた後、鼻から内視鏡を入れる方法、3つめは、点滴で睡眠導入剤を注入して眠っている間に口から内視鏡を入れる方法です。患者さんが眠っている間に検査を行うため、通常、患者さんが苦痛を感じることはありません。睡眠導入剤の使用については、かつて麻酔科に勤務していた経験を生かして、一人ひとりに適した分量を調整するなど、患者さんの安全を第一に考えて慎重に行っています。なお、どの方法でも当院では胃カメラはすべて私が行っています。
現在、当院で検査を受ける患者さんの8割の方が睡眠導入剤を用いた方法を選択されていて、開業時に掲げたモットーが当院の大きな特徴となっています。そして、苦しくない胃カメラを安全に提供できていることを、院長として嬉しく思っています。
内視鏡検査ではどのような病気を発見できますか?
内視鏡検査の一番の目的は、胃がんや食道がんの早期発見です。がんを早期に発見することで、内視鏡で病変を切除することが可能となり、その後の患者さんの生活の質をおとすこともありません。開腹しないので体への負担も少ないです。見つかった時点で進行がんだった場合には、手術で胃を切除しなければなりません。こうなると、術後には食事で苦労したりすることにもなりかねません。いかに早期のうちに病気を発見するかが重要です。
当院では、まず通常の内視鏡検査で、食道、胃、十二指腸を観察。その際、粘膜がデコボコしていたり、怪しい病変があった場合には、該当箇所に色素をまいてから、再度内視鏡で観察する「色素内視鏡検査」を行います。色素によって悪性の病変が浮かび上がりやすくなり、色素をまかないと発見できないごく小さい病変を見つけることが可能で、1cm以下の早期がんを発見することにも繋がります。
また、がんの病変はなくても、逆流性食道炎、胃炎などが観察されることは多く、必要に応じて薬の処方や生活習慣などのアドバイスをさせていただきます。