自分が胃がんになりやすいのかそうでないのかを知ることが大切
検査をうける目安を教えてください
ピロリ菌に感染したことがあるのかないのかによって、胃がんになるリスクが異なります。
実際、内視鏡で観察すると、ローリスクの方の胃や食道の粘膜はツルツル・ピカピカで綺麗なんです。逆に、ハイリスクの方の粘膜はデコボコしていたり、怪しい病変がいくつもみられることがあります。組織検査に出して良性の診断結果がでても、そういった方はがんの発症リスクが高く、定期的に検査をうける必要があります。がんを早期の段階で発見するために、自分ががんになりやすいのかどうかを知ることはとても重要なことなのです。もしもピロリ菌がいるようでしたら、すぐに除菌することをお勧めいたします。
どれくらいの間隔で内視鏡検査を受ければいいのか、とよく質問されますが、はっきりした決まりはなく、ケースバイケースということになります。ピロリ菌に感染したことがある方は年に1回の検査をお勧めいたします。ピロリ菌に感染したことがないについては、ご自身の年齢、家族に癌になった方がいるか、自分自身がこれまでに癌になったことがあるかなど、さまざまなことによって間隔が決まりますので、どうぞご相談ください。
休日はどのようにお過ごしですか
家族と過ごすことが多いです。テレビを観たり、食事に出かけたり。あとはときどき友人とゴルフに行きます。残念ながらいつまでたっても上達しませんが、職場から遠く離れて1日過ごすと、心も体もリフレッシュされて、次の日からまた元気に働こうという気持ちになります。
最後に読者へのメッセージをお聞かせください
今まで胃カメラで苦しい経験をした方こそ、ぜひ来院していただきたいと考えています。スタッフ一同患者さんの不安な気持ちを払拭できるよう努めさせていただきます。
そして、自分が胃がんや食道がんになりやすいタイプなのかそうでないのか知ってもらい、一人でも多くの人ががんを早期発見して、胃がんで亡くなる患者さんが減るように、町のお医者さんとして貢献していきたいです。
これからも患者さんに「ここにきてよかった」といってもらえるようにがんばっていこうと思っています。