「総合病院レベルの医療サービスを、もっと身近に、もっと便利に」が大目標
診療所にはどのような患者さんが多く来院されますか。
幼児から高齢の方まで、あらゆる世代の方が幅広く来院されています。
なかでも、中高年の男性を中心に前立腺肥大症をはじめとする排尿障害や、尿管結石の症状で来院される方が多いですね。
女性の患者さんですと膀胱炎や、過活動膀胱などの排尿障害の患者さんが多く来院されています。
また最近、患者数が急増している梅毒をはじめ、クラミジアや淋菌、尖圭コンジローマなど性行為感染症での受診も多いです。大切な人を守るため、感染を広げないためにも、疑いがある場合は早めに受診していただき、適切な治療に繋げていきたいですね。
ほかには、先日今上陛下も受けられて話題になったPSA(前立腺がんの腫瘍マーカー)検査を受けに来られる方や、ED治療、男性更年期や男性不妊、性の悩みなどで受診される方もいますし、男の子の亀頭包皮炎などのトラブルにも対応しています。
貴院の特徴を教えてください。
当院には特殊な検査機械を置いているわけではないですし、他院ではやっていないような特別な処置があるわけでもありません。ただ、泌尿器科外来として必要な機材はすべて揃えてあります。「総合病院と同等レベルの医療サービスを、もっと身近に、もっと便利に」を目標としています。
総合病院の泌尿器科外来が、交通アクセスのよい幹線道路沿いにできた、と思っていただければ嬉しいですね。
総合病院レベルの診療とは、具体的にどのようなものでしょうか。
例えばよくある膀胱炎でも、当院では単に抗生剤を出して良しとはしません。
尿沈渣、超音波検査、尿培養検査までしっかりと行い、他の泌尿器科疾患を除外したうえで診断するのが当院の基本方針です。検査結果をふまえて、膀胱炎の原因は何の可能性が高いか、身体や生活習慣に問題はないか、菌に対して抗生物質は効いているのか、再発防止にはどうすればよいかなど、患者さんが理解しやすいようにわかりやすい言葉でお伝えしています。
もちろん、手術や特殊な治療が必要な場合や、MRIなどのさらに詳しい検査が必要になった場合には、すみやかに適切な連携医療機関に紹介しています。
朝早くから受付されている診療時間も貴院の特徴ですね。
そうですね。開いている医療機関が少ない時間帯をカバーすることで、地域の医療に貢献できればと、朝は7時55分から午後の3時まで、中休み時間なしで診療しています。
働き盛りの世代や子育て世代の方などは、タイミングが合わずに医療機関への受診を我慢してしまう例も多いです。早朝の診療は出勤前の方や、早起きのご高齢の方にも好評をいただいており、当院の特徴の一つになっています。
これからも「ずっと泌尿器科医に相談したかったけど、受診できて良かった」という患者さんの声につながるよう、スタッフ一同努めていきます。