更新日: 2022-06-22

基本情報

名称:
いしがき耳鼻咽喉科クリニック
診療科目:
耳鼻咽喉科
住所:
〒 146-0093
東京都大田区矢口1-19-5 エスポワール1F

電話番号03-3757-3387電話
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治療への納得感と安心感を高めるために、CT、内視鏡で「見える診療」を実践

日々の診療で心がけていることはありますか?

私は、医師に求められているのは、「病気を診る」のではなく、「病気を患っている患者さん自身を診る」ことだと考えています。同じ病気でも一人ひとり病状も、置かれている生活環境も異なります。患者さん一人ひとりに寄り添い、最善の方法を話し合いながら適切な治療を進めていくことが、患者さん自身を診ることにつながるのだと思います。
 
ただ、患者さんと医師が同じ方向を向き、歩調を合わせるには、患者さん自身にもご自分の病状をしっかり把握し、理解していただくことが必要です。そこで、当院では、内視鏡検査、聴力検査、CT検査などの画像を大型モニターに映し、可能な範囲で患者さんにも一緒に見ていただき、ご自分の病状を理解してもらうようにしています。

自分の病状が目で確認できると治療にどんな影響がありますか?

そうですね、治療への納得感が高まり、不安の軽減につながると思います。
それは、耳鼻咽喉科の病気は、耳や鼻、のどの奥といった患者さん自身には見えない部分で発症していることが多く、ご自分の状態がわからないまま治療を受けていることが少なくないからです。
そのために自覚症状が軽減すると治療を途中でやめてしまい、より症状を悪化させてしまうことがあるのです。あるいは、何か悪い病気ではないかと想像を巡らせ、不安を募らせてしまう患者さんもおられます。
現在の状態や治療後の状態を患者さん自身の目で見て確認してもらい、その上でていねいに説明すれば、患者さんの協力も得やすくなります。その意味でも詳細な状況が確認できるCTは必要で、適切な治療を行うことにつながっていくと思います。
 
そうしたことがスムーズに行えるように、患者さんとの対話も大切しています。その点、武蔵新田は人情味あふれる街で、気さくな方が多いんです。当院の患者さんも気軽におしゃべりを楽しまれる方が多いので、対話によって患者さんとの距離を縮めることを心がけながら、二人三脚で、その方に合ったより良い診療を行うよう心がけています。

お忙しい毎日だと思いますが、休日はどのように過ごされているのですか?

一番の趣味はサッカーで、小学生のときは、多摩川土手のサッカースクールに所属し、その後も大学までサッカー部でプレーしていました。今も、週一回以上はフットサルをやって健康維持に役立てています。
開業してからは、家族と過ごす時間も取れるようになって、子どもの趣味のボルダリングに家族で挑戦しています。勤務医のときにはそうした時間が取れなかったので、子どもたちと壁を登ったり、一緒に過ごしたりする時間がとても楽しくてリフレッシュできますね。

さいごに、今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

石垣高志院長の写真4

私は、学生時代にサッカー部で「ボランチ」というポジションを担当していました。ボランチというのは、ポルトガル語で「舵取り」という意味です。地域医療の現場においても、私は、舵取り役として、地域にお住まいの方々に必要な医療を、必要なタイミングで提供していくことが、大変重要だと考えています。
例えば、手術や入院加療が必要な患者さんや、より専門の医師の診察や検査が必要な患者さんをしっかり見極め、速やかに適切な医療施設に紹介するということも、舵取り役の重要な使命の一つだと思っています。
もちろん、ただ事務的に紹介状を書くのではなく、なぜ手術や入院、専門的な検査・治療が必要なのかをていねいに説明して、納得していただくことも大切です。患者さんの側に立ち、寄り添いながら、健康を守るための良き舵取り役として、地域医療の第一線を担うかかりつけ医の使命を全力で全うしていきたいと思っています。
 
耳鼻咽喉科は小さいお子さんからお年寄りまでかかる身近であるべき診療科でありながら、自分にとって見えない部分の病気が多く不安に思うこともある領域だと思います。当院では「見える診療」を心掛け、患者さん自身に病状を目で見て確認していただいた上で、ていねいに説明させていただきますので、気軽に何でもご相談ください。