「ここに来てよかった」と思ってもらえる診療がモットー。患者と二人三脚で症状の改善を目指す
先生が日々の診療で心がけていることを教えてください。
どのような患者さんにも、「ここに来てよかった」と感じていただける診療を心がけています。急性の症状で受診される患者さんの中には、「よくなったらもう来なくていいですよね」とおっしゃる方もいますが、私は、しっかり治して安心して日常生活に戻っていただくことが大切だと考えています。そのため、症状が落ち着いていても、念のため次回の診察をおすすめすることもあります。慢性疾患で定期的に通院されている方には、毎回丁寧にお話を伺い、日常生活の変化や薬の効果、副作用などを確認しながら、細やかな対応を心がけています。
また、患者さんの中には、ご高齢で耳が遠い方もいらっしゃいますので、聴こえのサポートツール「a・tell」(アテル)という機器を導入しました。無線で繋がるマイクと骨伝導ユニットを使い、耳にあてるだけでクリアな音声が聴こえるので、加齢性難聴の方との双方向対話に活用しています。これからも、患者さん一人ひとりの状態に応じた診療を通じて、少しでも安心や改善につなげられるよう努めてまいります。
アットホームな雰囲気の院内ですね。
ありがとうございます。少しでも通いやすく、あたたかみのある空間であることを大切にしています。スタッフ一同、丁寧でやさしい対応を心がけているのはもちろんですが、院内の雰囲気づくりにも工夫を凝らしています。
その一つが、季節ごとの飾りつけです。たとえば冬は雪だるまやクリスマスの装飾、春にはお雛様など、小さな飾りを院内にあしらっています。来院された患者さんが、少しでも和んでいただけるような、そんな空間を目指しています。
お忙しい毎日と思いますが、休日や診療時間外はどのように過ごされていますか?
診療が終わった後や休日には、読書をしたり、犬の散歩に出かけたりして過ごしています。ときどき温泉に足を運んで、ゆっくりとリフレッシュすることもありますね。
読書では、村上春樹さんが翻訳したアメリカの小説を読むのが好きです。ティム・オブライエンやスコット・フィッツジェラルド、レイモンド・チャンドラーなどです。それ以外にもフランスのミシェル・ウェルベックや川上未映子など、さまざまな作家の作品を楽しんでいます。実は、村上春樹さんご自身の作品よりも、彼が訳した本のほうが自分の好みに合っていて、よく手に取ってしまいますね。
さいごに、読者へメッセージをお願いします。

病気や体調不良を抱えて来院される患者さんには、病状や治療方針について丁寧にご説明し、納得いただける適切な治療法をご提案したうえで、二人三脚で症状の改善を目指していきます。同じ病名や症状であっても、治療のアプローチは患者さん一人ひとり異なります。体質や性格、生活スタイル、そして置かれた環境までを踏まえて診療にあたることで、初めて本質的な医療が実現できると考えています。これまで勤務医として、研究や病院の運営にも携わってまいりましたが、現在は開業医として地域の方々に寄り添いながら、じっくりとお話を伺い、密なコミュニケーションをとれることに大きなやりがいを感じています。
長引く咳やなんとなく気になる体調の変化、他院での治療でなかなか改善しない症状など、どんなことでも構いません。「とじま内科クリニックに相談してよかった」と思っていただけるよう、真摯に診療に取り組んでいます。どうぞお気軽にご相談ください。