更新日: 2025-03-14

基本情報

名称:
タナカ在宅クリニック
診療科目:
緩和ケア内科, ペインクリニック内科, 内科
住所:
〒 880-0211
宮崎県宮崎市佐土原町下田島20297-45

電話番号0985-55-0225電話
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緩和ケアを中心に、24時間365日対応で在宅医療を提供

貴院の診療内容について教えてください。

田中 信彦先生の写真

当院は、病気や後遺障害などで自宅療養されている患者さんのご自宅や施設に訪問し、診療を行う在宅医療を提供しています。体力の低下などにより近くの病院や診療所への通院が困難になった患者さんや、大学病院や基幹病院での治療が終わり自宅に戻られた患者さんを引き継ぐかたちで診療しています。
 
在宅医療は大きく分けて訪問診療と往診があり、訪問診療は定期的に医師が訪問して診療を行います。訪問回数は月1~2回や週1回など患者さんによって異なりますが、定期的に診察して身体の状態を把握し、治療や体調管理などを行っています。
往診は、容態の悪化や急変時に医師が駆けつけて診療します。がん患者さんの身体の痛みが急に強くなったときなどは往診して対応します。お看取りも含めて24時間365日応じられる体制を整えています。

訪問診療では、どのような医療が受けられるのでしょうか?

病院と同じように、血液検査や超音波(エコー)検査、点滴、酸素療法、経管栄養法といった治療、看護が受けられるほか、がん患者さんには痛みをやわらげる緩和ケアを行っています。
なかでも、私の専門である緩和ケアでは、医療用麻薬による痛みのコントロールを実施しています。医療用麻薬とは、モルヒネやオキシコドンなどに代表される、がんによる強い痛みを抑える鎮痛剤で、痛みを脳に伝える神経の活動を穏やかにする作用があります。医療用麻薬と聞くと「中毒になるのではないか」、「寿命が短くなるのではないか」などと不安になる患者さんやご家族も多いのですが、医師の指導のもと適切に使用すれば、がんの痛みにとても有効です。
私はペインクリニック専門医として、長年、がんの痛みの治療にあたってきましたので、痛みのコントロールはもっとも得意としていますし、実際に使用した患者さんはつらい痛みが軽くなってとても喜ばれます。ご家族にも安心していただけるよう、ていねいに説明したうえで治療を進めますので、痛みを我慢せずにご相談いただきたいと思います。

患者さんが再び病院へ戻られることもあるのでしょうか?

はい。病院で治療を受けていただく必要がある患者さんは、速やかに連携している医療機関を紹介します。主治医や基幹病院と連携をとり、緊急時にも対応してもらえるように準備していますのでご安心ください。
そのほか、在宅医療では訪問看護師、薬剤師、理学療法士やケアマネジャーといった多職種の方々との連携が欠かせません。さまざまな専門スタッフと協力し、患者さんやご家族の希望に合わせた医療の提供を目指しています。

ペインクリニック内科についても教えてください。

田中 信彦先生の写真

現在は一般外来での診療は行っていませんが、在宅医療の患者さんで身体の痛みを訴えてこられる方を診ています。帯状疱疹後の神経痛が見られる方に専門的な鎮痛薬を処方したりしていますが、難治性の痛みの治療はペインクリニックの専門外来がある医療機関を紹介しています。
当院では初期診療として正しい診断をつけ、適切な医療機関につないで患者さんがスムーズに治療を受けていただけるように努めています。