患者とその家族に寄り添い、苦痛のない穏やかな暮らしを支えたい
先生が日々の診療で心がけていることはありますか？
患者さんと目線を合わせて話すことを大切にしています。医師が高圧的な話し方では患者さんも安心できませんので、患者さんのお気持ちを理解し、寄り添った診療を心がけています。
また、在宅医療ではご家族に寄り添うことも重要です。終末期のがん患者さんの場合は、これから身体にどんな症状があらわれてくるのか、患者さんに残された時間などをご家族に説明するのも医師の大切な役割です。最近はお看取りを経験したことがない方も増えていますので、ご家族の不安な気持ちを理解し、最期に向けての案内やサポートもしっかりと行うように努めています。
お忙しいと思いますが、休日はどのように過ごされていますか？
いつ患者さんの状態が悪くなっても対応できるようにしているので、休日といえる日はほとんどないんです。おいしいごはんを食べることが唯一の楽しみですね（笑）。タイ料理が好きで、週末に食事をしながら家族や友人と一緒に過ごす時間が気分転換でもあり、日々の活力になっています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
住み慣れた町、そして住み慣れた場所で、患者さんが最期まで穏やかな時間を過ごせるように、できる限りの支援をしていきたいと思っています。その人らしい人生や暮らしを維持していくためには、病気による痛みやつらい症状を取り除くことが必要です。麻酔科・ペインクリニック専門医としてこれまで培ってきた技術と経験を活かし、患者さんが苦痛のない穏やかな暮らしとお気持ちを保てるような医療の提供に尽力してまいります。
また、2025年4月からは外科のベテランドクターが加わり、2診体制で在宅医療を行う予定です。今後も地域の皆様に信頼されるクリニックを目指し、患者さんやご家族の頼れる伴走者となれるよう努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。