腰痛、帯状疱疹、手術後の痛みなど、あらゆる痛みに対応するペインクリニック
どのような症状の患者さんが多く来院されていますか?
当院では一般的な内科診療に加え、あらゆる痛みに対して専門的な治療を行っています。ペインクリニックの患者さんは主に、肩こりや腰痛に伴う痛みに関するご相談が多いですね。年齢層は20代から80歳代まで幅広い印象です。
先ほども触れた通り、ペインクリニックで治療の対象となる疾患は、腰痛症や肩こり、帯状疱疹、頭痛、腰部脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、筋筋膜性疼痛症候群、手術後の痛み(遷延性術後疼痛)、CRPS(複合性局所疼痛症候群)など、多岐にわたります。3か月以上続く痛みを一般的に「慢性痛」といいますが、一般的な治療ではなかなか改善しないばかりか、時間とともに悪化していく可能性もあります。慢性痛が厄介なのは、ただ「痛い」だけでなく、痛みが続くことで気分や意欲が低下し、生活の質(QOL)が大きく損なわれてしまうことです。
当院ではまず痛みの原因を特定し、痛みを抑えるための専門的な治療で改善を図り、痛みを和らげることで、一人でも多くの患者さんに快適な日常を取り戻していただけるような診療を提供しています。
具体的な治療法について教えてください。
当院では、一般的な薬物療法に加え、超音波機器(エコー)を使用した神経ブロックや高周波パルス療法、低出力レーザー治療、認知行動療法、リハビリテーションなど、痛みを抑えるための専門的な治療が可能です。
神経ブロックとは、神経の近くに直接薬剤を注入したり、高周波熱凝固、パルス高周波療法を行ったりすることで、神経機能を一時的に停止させる治療法です。繰り返し行なうことで、痛みを緩和するだけでなく、痛みによって興奮状態になっている交感神経を抑制し、血流を改善する効果もあります。効果的にブロックを行うと、痛みの悪循環を断つことも期待できます。
当院には、神経ブロックや高周波治療に熟達した医師が在籍しており、短時間で適切にこれらの治療を行うことができる点が特長と言えるかもしれません。
また、「遷延性術後疼痛」といわれる、手術後の痛みに対する診療にも積極的に取り組んでいます。「手術後は痛いのが当たり前」と我慢せず、なるべく早く来院していただくことも重要です。まず問診や検査で患者さんの痛みの原因を探り、症状に合わせた治療をご提案いたしますので、長期間改善されない痛みを抱えている方は、ぜひご相談ください。