熟練した技術で痛みの少ない内視鏡検査・治療を実施。痔の専門的治療にも注力
貴院で受けられる内視鏡検査について詳しく教えてください。

当院では「痛みが少なくスピーディーな検査」をモットーに、質の高い胃・大腸内視鏡検査の提供を目指しています。
胃の内視鏡検査は、通常の経口スコープ(カメラ)のほかに径の細い経鼻スコープが選択でき、検査時の吐き気を抑えることができます。患者さんの希望に合わせて鎮静剤を使用しますので、痛みを感じることなく楽に受けていただけます。また、胃カメラは予約なしでも検査可能です。
大腸内視鏡検査についても鎮静剤を使用し、患者さんの負担を軽減しながら正確で迅速な検査に努めています。「痛そう」「つらい」と思われる方もいるかもしれませんが、腸内の観察は15分程度で、患者さんが眠っている間に検査が終了しますのでリラックスして検査を受けていただければと思います。
検査で異常が見つかった場合、どのような治療が受けられるのでしょうか?
大腸内視鏡検査でポリープや早期のがんが見つかった場合は、患者さんの同意を得たうえでその場で切除しています。胃の内視鏡治療では、早期胃がんに対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)や胃ろう造設術も行っています。
より専門的な検査や全身麻酔による手術が必要と判断した場合は、速やかに連携病院をご紹介します。手術治療の適応や詳細、術後治療のことなども時間をかけてていねいにご説明しますのでご安心ください。
痔の治療にも注力されていると伺いました。
痔で悩まれている患者さんは多く、当院ではいぼ痔(内痔核・外痔核)、切れ痔(裂肛)、あな痔(痔瘻)、肛門周囲膿瘍などを診療しています。なかでも、肛門の内側にできるいぼ痔の治療では、痔を切除せず痔核に薬を直接注射して痔を小さくする手術(4段階硬化療法ジオン注射)を行っています。そのほか、あな痔に対する痔瘻根治術や、切れ痔に対する肛門形成術、拡張術などの外科的治療も対応しています。
近年は切らない治療法も広がってきており、お一人おひとりに合わせた適切な治療をご提案しますので、気軽にご相談ください。
医療設備でこだわって導入されたものはありますか?

内視鏡検査はオリンパス社の高性能な内視鏡システムを採用し、拡大内視鏡や高解像度の画像を用いて小さな病変やわずかな変化も見逃さないように努めています。
検査機器では、がんだけでなく肺炎や気管支炎、胆嚢炎や虫垂炎といった良性疾患の早期発見にも優れたヘリカルCTを導入しました。消化器疾患には、急性腹症など緊急手術が必要となるものもあるため、CTによる精密な検査で的確な診断をつけるように心がけています。そのほか、レントゲン検査、超音波(エコー)検査、血液検査など、診断に必要な医療機器はひと通り揃えています。