更新日: 2025-09-19

基本情報

名称:
横浜戸塚おいかわ内科・消化器内視鏡クリニック
診療科目:
内科, 消化器内科, 肛門内科
住所:
〒 244-0003
神奈川県横浜市戸塚区戸塚町116-38 201

電話番号045-719-5225電話
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おなかの症状から痔疾、花粉症、生活習慣病を幅広く診療。「軸保持短縮法」による苦痛が少なく、見落としのない質の高い内視鏡検査を実施

現在、どのような患者さんが多く来院されていますか?

主な訴えとしては、便秘や下痢、腹痛といった消化器症状で受診される方が多くいらっしゃいます。当院は“内視鏡クリニック”と掲げていることもあり、企業健診や市区町村の健診で便潜血陽性を指摘され、胃カメラや大腸カメラを希望される方の受診も多いですね。
実際に検査を行うと、潰瘍性大腸炎や大腸ポリープなどが見つかることも少なくありません。なかには、「健診で指摘されていなければ気づかなかった」という方もおられ、早期発見・早期治療につながったことで、患者さんがホッと安心される様子を見るたびに、内視鏡検査の重要性を改めて実感します。

また、当院では一般内科や肛門内科の診療も行っているため、高血圧や脂質異常症といった生活習慣病の管理、お尻からの出血や痔のご相談など、日常的な体調不良や症状で受診される方もいらっしゃいます。患者さんの年齢層は20代から70代と幅広いですが、特に健康管理に気を遣っている働き盛りの世代の方々に多くご利用いただいている印象です。お忙しい中でも気軽に相談できる“かかりつけ医”として、今後も地域の皆さんの健康を支えていきたいと考えています。

貴院では、苦痛の少ない胃・大腸内視鏡検査を目指されているそうですが、具体的にはどのような工夫をされていますか?

及川 裕将先生の写真

内視鏡検査に対して不安や抵抗感をお持ちの方は少なくありません。そうした患者さんにも安心して検査を受けていただけるよう、当院では、胃カメラ・大腸カメラともに、鎮静剤の使用を基本としてご提案しています。眠っているような状態で検査を終えられるため、「気づいたら終わっていた」「苦痛がほとんどなかった」とおっしゃる方も多く、リラックスして検査に臨んでいただけると感じています。

胃カメラに関しては、経口内視鏡と、嘔吐反射が起こりにくい経鼻内視鏡の両方を導入しており、それぞれの特徴をご説明したうえで、患者さんのご希望や状態に合わせて選択していただける体制を整えています。

大腸カメラでは、私自身が得意としている「軸保持短縮法」を採用しています。これは、大腸の形状を的確に把握しながら、できるだけ腸を伸ばさずにスムーズに挿入していく方法で、従来の挿入法と比べて圧倒的に痛みが少ないのが特徴です。さらに、検査時に腸内を拡張する送気には炭酸ガスを使用しています。炭酸ガスは体内に吸収されやすいため、検査後のおなかの張りや違和感が軽減され、検査後も快適にお過ごしいただけます。

大腸カメラ検査で病変が見つかった場合は、どのような対応をされていますか?

検査の結果、万が一大腸ポリープが見つかった場合には、事前に患者さんとご相談のうえ、可能であれば検査中にそのまま切除を行うことができます。ただし、ポリープのサイズが大きい場合や、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)といった高度な処置が必要と判断される場合には、安全性を最優先に考え、連携している高度医療機関へご紹介しています。
切除したポリープについては、悪性かどうかを確認するため病理検査を実施し、通常2週間後を目安に結果をご説明しています。再来院時には、検査結果を踏まえた今後の対応についても丁寧にお話ししていますので、ご安心ください。

また、潰瘍性大腸炎などの慢性的かつ難治性の疾患が見つかった場合は、その重症度に応じて対応を分けています。重症の場合は速やかに専門の医療機関をご紹介し、軽症や中等症であれば、当院での薬物療法により症状のコントロールを図ることも可能です。
病状に応じて的確に診療機関をつなぐ「橋渡し役」としての役割も大切にしており、地域の医療機関と密に連携を取りながら、患者さんにとって適切な医療を提供できるよう努めています。

内視鏡検査後のリカバリー室を備えるなど、受診環境が充実しているそうですね。

横浜戸塚おいかわ内科・消化器内視鏡クリニックの院内の写真
リカバリースペース

当院では、鎮静剤を使用して検査を受けられる方がほとんどですので、検査後も安心してお過ごしいただけるよう、リカバリースペースを確保しています。リクライニング可能なストレッチャーベッドを5台設置、すべて半個室仕様となっており、プライバシーにも十分に配慮しています。検査後はそのまま静かに横になっていただき、鎮静剤の効果がしっかり切れるまで、ゆっくりと休息を取っていただけます。
また、遠方から大腸カメラ検査を受けに来られる方のために、前処置用の下剤を服用できる専用の個室もご用意しています。トイレ付きのプライベート空間となっており、他の患者さんを気にすることなく準備していただけます。もちろん、近隣にお住まいの方でも院内で下剤を服用することが可能ですので、ご希望の方はお気軽にお申し出ください。