手術などの高度な治療、院内でのCT検査、土日祝の診療などに対応。患者の負担を軽くして早期発見・早期治療をめざす
貴院の診療内容について教えてください。
当院は耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科・頭頸部外科・アレルギー科を掲げ、耳の病気、鼻の病気、のどの病気、首の病気など、耳鼻咽喉科の領域全般にわたって診療を行っています。中耳炎や副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、扁桃炎などはもちろん、めまいや睡眠時無呼吸症候群などの患者さんも診ておりますので、何か気になる症状がありましたらお気軽にご来院ください。
治療に関しては薬物療法などの内科的治療だけでなく、先ほどお話ししたような耳の手術、アレルギー性鼻炎のレーザー手術や舌下免疫療法など、手術治療をはじめとする専門性の高い治療に対応しています。これまで培ってきた技術や経験を生かし、大きな病院のレベルにできるだけ近い医療を提供してまいりたいと考えています。
注力したい診療などがありましたらお聞かせいただけますか?
近年患者さんが増加している病気のひとつに、突発性難聴があります。突発性難聴は突然聞こえが悪くなる病気で、ほとんどは片方の耳に起こります。原因は解明されておらず、お子さんから高齢の方まで年齢にかかわらず発症する可能性があります。
治療法はいくつかありますが、最近は耳にステロイドを直接注射して内耳の炎症を抑える治療法などもあり、これによって聴力の回復が期待できます。こうした治療は前職のJR東京総合病院では標準治療として行っておりましたが、地域のクリニックでは受けられないこともあり、この治療を希望して遠方から来院される方もいらっしゃいました。そうした患者さんのお役に立てるよう、当院でも引き続き、ステロイド注入を含めた突発性難聴の治療も積極的に行ってまいります。
貴院ではCT検査装置を導入されていると伺いました。
はい、椅子に座ったままで検査できる耳鼻科用CTを導入しています。副鼻腔炎や中耳炎が疑われる場合、鼻や耳の奥を確認する必要がありますが、レントゲン検査だけでは細かいところまで確認しづらいことがあります。そうしたときにCT検査を実施できれば、より精密な検査が可能となります。
耳鼻科用CTは一般的なCT検査に比べて被ばく量も少なく、検査費用も安価です。また、診療当日に院内で撮影できますので、検査のために大きい病院に出向く必要もなく、検査にかかるさまざまなご負担を軽減できます。何より、結果をすぐに確認でき、早期発見・早期治療につなげやすいというのが大きなメリットです。
そのほか、超音波画像診断装置(エコー)、インピーダンスオージオメータ、耳管機能検査装置、平衡機能計などの検査機器、手術用の顕微鏡や内視鏡システムなどの医療機器も一通りそろえ、患者さんに適切な医療を迅速に提供できるよう努めています。なお、検査の結果、より専門的な診療が必要だと判断した場合は、東京大学医学部附属病院をはじめ連携する大学病院や総合病院にご紹介いたしますので、ご安心いただければと思います。
貴院は土曜・日曜・祝日も診療されていらっしゃるのですね。
平日は仕事で忙しく、気になることがあってもなかなか受診できないという方も少なくありません。そうしているうちに病気が進行してしまうと大変なことになりますし、週末に突然症状が出た場合はせっかくの週末につらい思いをなさることもあると思います。そこで当院では、土曜・日曜・祝日にも受診していただけるよう、診療体制を整えています。