外来から訪問診療まで、病気の状態や障害の程度に依らず、小さなお子さんから高齢の方まで誰でも診察。「よろず相談所」として地域の健康を支える
貴院の特長を教えてください。

当院では、内科・小児科・皮膚科・リハビリテーション科に加え、訪問診療も行い、幅広いご相談に対応できる体制を整えています。色々な困りごとや体の不調に対して、とにかく身近な医療機関を受診するハードルを下げるためにはどうすれば良いか考え、医師一人のクリニックですが、敢えて多くの診療科を掲げました。
内科では、風邪や腹痛などの急な症状から、高血圧や糖尿病といった慢性疾患まで幅広く診療。からだの不調や困りごとについて真摯に伺いながら、患者さんの期待に添えるよう努めています。
小児科では、発熱や下痢といった症状はもちろん、小さなお子さん連れの親御さんも安心して受診できる環境を整えています。また、平日は夜8時まで診療を行っており、お仕事で忙しい世代の方々にも受診をしていただきやすいように、心がけています。
皮膚科では、にきびやアトピー性皮膚炎、水虫などの一般的な皮膚疾患の保険診療に加え、シミやくすみといった美容面のお悩みやエイジングケアにも対応。白玉注射や高濃度ビタミンC点滴療法などの自由診療も提供し、幅広い世代の患者さんのニーズに応えるようにしています。
現在、受診されている患者さんの年齢や主訴も幅広いのでしょうか?
そうですね。小さなお子さんから働き盛り世代、さらにはご高齢の方まで、男女を問わず幅広い世代の方が受診されています。主訴も多岐にわたり、各診療科にまんべんなく患者さんがいらっしゃいます。例えば、糖尿病などの慢性疾患で定期的に通院されている方、腰痛や膝関節痛の悩みから物理療法や関節注射を目的に受診される方もいらっしゃいます。
また、この地域は働く世代の方が多いこともあり、会社の定期健診で数値が気になり、精密検査を受けに来られる若い方や、原因不明の体調不良に悩む更年期世代の方の受診も増えています。
さまざまな年代の幅広い疾患に対応されていますが、特に力を入れている診療はありますか?

当院が目指しているのは、地域の皆さんにとっての「よろず相談所」です。
診療のご相談の中には、神経難病や先天性疾患のあるお子さん、高次脳機能障害、失語症、脳梗塞後の後遺症など、障がいをお持ちの方の診療依頼も多く寄せられます。実は、こうした方々は複数の疾患を抱えていることが多く、一般のクリニックでは風邪症状であっても受診を断られてしまうケースが少なくありません。
当院では、訪問診療を通じて難病や障がいのある方の診療にも積極的に取り組んでおり、受診をお断りすることはありません。これこそが当院の大きな特色であり、特に力を入れている分野だと考えています。
「絶対に断らない医療」を実践されているのですね?
はい。まずは直ぐに診察し、可能な限り患者さんやご家族の不安を解消してさしあげること、が大切だと思っています。その上でできる限りの支援を提供しますが、私が不慣れな疾患であれば、周囲の地域にたくさんある高次医療施設への相談も視野に入れながら対応させていだいています。
私は、町の住み心地の良さは、医療の受けやすさと深く関係しているのではないかと思っています。特殊な事情を抱えた方も「この町に住んでいて良かった」と感じられるように、医療の隙間を埋める役割を果たし、地域全体の医療環境を支えることができるように、研鑽を重ねています。
貴院で受けられる検査や導入した医療機器について教えてください。
当院では、血液検査・尿検査・レントゲン・心電図といった一般的な検査に加え、より詳細な診断が可能な超音波(エコー)検査・ホルター心電図・(睡眠時無呼吸症候群の)睡眠ポリグラフィも導入しています。リハビリテーション関連では、レントゲン、運動器エコー、徒手筋力検査などで筋肉や関節、骨の状態を評価させていただき、適切な診断、治療につなげます。
また、治療においては、主に筋肉の痛みや凝り症状の改善を目的とした拡散型圧力波治療器(ショックマスター)を導入しています。さらに、ボツリヌス注射療法やトレーニング指導を行ったり、厚生労働省からの認可を受けたパーソナルトレーニングジムへの紹介なども行い、症状や状態に応じた適切な治療を提供しています。