病気の治療だけでなく予防も視野に、医療や健康に関する「なんでも健康相談」のような役割も担っていきたい
世田谷区と杉並区の健診にも対応されているそうですね。
はい。当院は、血液検査、尿検査以外にも初期診療に必要な検査機器を揃えて、病気の早期発見に努めています。経鼻胃内視鏡のほかに、レントゲンや超音波(エコー)検査、心電図、X線骨密度測定装置なども導入しており、「骨粗しょう症検診」や「胃がんリスク検診」も行っています。
健康診断で病気が発見された場合、どのように対応されていますか?
生活習慣病の場合は、食事・運動療法の説明と必要に応じて薬物療法を行います。
骨粗しょう症と診断された場合は、内服や注射による薬物治療とともに、運動や食生活などのアドバイスを行い、骨密度の改善と骨折の予防を目指していきます。
また、胃がんリスク検診では、胃がん発生のリスクが高まる「萎縮性胃炎」の有無とピロリ菌の有無を確認します。血液検査によってピロリ菌を保有、もしくは萎縮性胃炎がある場合は、胃カメラ検査を行い胃がんの有無を確認します。その後、ピロリ菌を保有する場合は、内服薬によって除菌します。
一方、胃カメラ検査で胃がんなどがあり、より精密な検査や専門医による治療が必要だと判断した場合は、連携している大学病院などの高度医療機関に速やかに紹介しています。
日々の診療で心がけていることをお聞かせください。
体の不調を訴えてくる患者さんの症状やどのような検査、治療を望んでいるかなどを、対話の中からしっかりくみ取り、対応することを心がけています。患者さんの中には、「先生の前だと緊張してうまく話せない」という方も少なくないので、話しやすい雰囲気づくりを忘れずに、じっくりお話を聴くようにしています。
また、病気のことを患者さんに説明する際も、「実は、よく分かっていなかった」ということのないように、相手の立場に立ってわかりやすい説明をするようにしています。
患者さんの体調が良くなり、患者さんの笑顔を見ることができたらとても嬉しいですね。
お忙しい日々だと思いますが、休日はどのように過ごされていますか?
実はもともと体育会系なんです(笑)。学生時代はラクビー部と馬術部に所属していましたが、それ以外にも野球チームに入ったりゴルフをしたり、スポーツジムで筋トレをしたり、、、。また、自然も大好きなので、山歩きや釣りをしてリフレッシュしています。
さいごに、読者にメッセージをお願いいたします。
父の後継者として、私も地域に密着し、かかりつけ医として多くの方々の健康維持に貢献していきたいと考えています。
そのためには、病気の治療だけでなく、健康診断など発症予防につながるサポートにも力を入れていきたいですね。健康を維持するには、食事・睡眠・運動の3つのバランスはとても大切で、免疫力の高い体づくりができれば、感染症やがんの予防などにもつながるので、診療を通してお伝えしていきたいと思います。
また、「病気や健康に関してわからないことを相談したい」とか「何科を受診したらよいのかわからない」とかなどあれば気軽に相談にいらしてください。
必要に応じて高度医療機関を紹介することもできますので、安心して受診していただきたいと思います。