そうですね。小児歯科では、通常の治療全般に広く対応しているのはもちろんですが、独自の取り組みとして「子どものあごの発達」に特化したアプローチを提供しています。

あごの骨の成長期に「しっかり噛む」などの習慣をつけないと、あごが十分に発達せずに、その結果、歯が並ぶだけの十分なスペースがなく前後にデコボコとした歯並びになってしまうことがあります。年齢が上がってから歯並びや骨格そのものを矯正するには時間や費用もかかります。子どものうちにあごの骨格の健全な発達を促し、将来的に矯正が必要とならないように、もし必要になってもリスクが最小限ですむように導くのがこの取り組みです。

現在は、あごの発達に影響を及ぼす「こどもの姿勢」や「呼吸のしかた（口呼吸）」などを改善するための専用のトレーニングルームを設けており、これが子育て中の保護者の皆様からたいへんご好評をいただいています。今後はこの本院を含む全医院でも、こうしたアプローチを取り入れていく予定です。

訪問診療については、訪問治療専用の車両や、院内と同等の治療が可能なポータブルユニットなども揃え、経験豊富な歯科医師と歯科衛生士が近隣の介護施設やご自宅まで訪問し、さまざまなデンタルケアを行っています。中でも、高齢者が重篤な症状に陥りやすいことで知られる「誤嚥性肺炎」に対しては、適切な歯科医療でしっかり噛めるようになると、嚥下能力自体も改善されその予防にも繋がります。患者さんやご家族からの細やかなニーズにも応えられるように、これからも尽力していきたい分野ですね。お一人で通院するのが難しい方やそのご家族でお困りの方はぜひご相談ください。