「患者さんとの出会いは一期一会」を座右の銘に、日々全力で診療。患者が満足する診療を目指し、隠れた病気の早期発見・早期治療に努める
日々の診療で心がけていることを教えてください。
私の座右の銘は「一期一会」です。いま目の前にいる患者さんと向き合うのは、もしかするとこの一度きりかもしれない──そう思いながら、毎回の診療に全力で取り組んでいます。
特に、患者さんが訴える症状の背後に隠れている病気をいち早く見抜き、早期に治療へとつなげることは、プライマリ・ケア医としての重要な役割だと考えています。そして、それが患者さんの安心や満足にもつながると信じています。そのために、日々の診療のなかで常に学びを重ね、診断や治療に関する知識をアップデートし続けることを大切にしています。
病気の早期発見・早期治療の足がかりとして、CT装置も導入されているそうですね。
はい。当院では、病気の早期発見・早期治療を実現するための一環として、CT装置を導入しています。
たとえば、胸部CT検査では、肺がんをはじめ、肺炎、肺気腫、気管支拡張症などの呼吸器疾患の発見に役立ちます。腹部CT検査では、肝臓・膵臓・腎臓などのがんや胆のう炎、尿管結石、虫垂炎や大腸憩室炎などを早期に見つけることが可能です。病変をできるだけ早い段階で発見できれば、それだけ治療の負担を軽く抑えられ、根治を目指せるケースも多くなります。
もちろん、当院で対応可能な診療は全力で行いますが、より専門的な検査や高度な治療が必要と判断される場合には、迅速に連携医療機関をご紹介しています。限られた医療資源の中で、各医療機関が役割を分担しながら、患者さんがスムーズに適切な医療を受けられる体制づくりを大切にしています。
お忙しい日々かと思いますが、休日はどのように過ごされていますか？
もともとはテニスやゴルフが趣味だったのですが、最近はなかなか休みが取れず、プレーする機会もほとんどなくなってしまいました。当院の診療に加えて、別の地域で訪問診療も担当していますし、日曜日は東京にある後輩の病院で診療の手伝いもしています。さらに茨城県や土浦市医師会の仕事もあり、正直なところ、ほとんど休みがありません（笑）。
それでも、ごくたまに休みが取れた日には、妻と一緒にお城巡りを楽しんでいます。最近訪れた長野県の松本城はとても綺麗で心が癒されました。今後は姫路城や松山城、個人的に特に好きな犬山城にも足を運びたいと思っています。
最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。
当院は、父の代から50年以上にわたり、この地に根ざして診療を続けてきました。これからも地域の皆さんの信頼を裏切ることのないよう、一人ひとりに丁寧に向き合い、親身な診療を心がけてまいります。茨城県内でも医師不足が問題となっているなか、少なくとも当院の周辺にお住まいの方々が、受診先がなくて困るような“医療難民”にならないよう全力を尽くしていきます。体調がすぐれないときや、気になる症状があるとき、いつでも気軽に受診していただけるよう、当院ではあえて予約制をとっていません。思い立ったときに、どうぞご相談ください。
また、当院ホームページの「お問い合わせフォーム」からはご質問だけでなく、「もっとこうしてほしい」といったご要望も受け付けています。患者さんや地域の皆さまに支えられてこその当院ですので、真摯に耳を傾け、より良い“身近なホームドクター”であり続けたいと考えています。