更新日: 2023-08-25

基本情報

名称:
吉沢クリニック
診療科目:
内科, 整形外科, 皮膚科
住所:
〒 206-0033
東京都多摩市落合6丁目15-25 メディカルハウス多摩1F

電話番号042-373-2340電話
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医師2人体制になり、訪問診療を強化。「患者がどうしたいか」にとことん寄り添う医療を追求

どのような患者さんが来院されていますか?

吉澤 洋景先生の写真

【洋景院長】開業して40年以上になりますので、長く通っていただいている近所のご高齢の方が多いですね。中でも糖尿病、高血圧といった生活習慣病で定期的に通院されている方の比率が高いです。

また、大きい病院ですと、患者さんは目的の科があって受診されると思いますが、「何科にかかればいいかわからない」という状況でいらっしゃる患者さんも少なくありません。地域のかかりつけ医として、そうした患者さんを診させていただくことは大切な役割であると考えており、「患者さんが困っている症状はすべて診させていただく」というのが当院のひとつの特長といえるかもしれませんね。受け入れが難しいのは産婦人科の領域くらいです(笑)。初期診療を行い、専門医の診察・治療を受ける必要があると判断した場合は、提携している医療病院をご紹介させていただきます。ですので、どのような症状でも気兼ねなく、まずは一度ご来院いただければと思います。

訪問診療にも注力されていると伺いました。

【威勇副院長】はい。現在、私がメインで訪問診療を受け持っています。院長1人でクリニックを切り盛りしていた頃は、外来で手一杯だったこともあり、当院に通院ができなくなった患者さんは近隣の訪問診療のドクターにお任せしていました。ですが、ありがたいことに「吉沢クリニックで長く診てもらったので、最期まで診てもらいたい」とおっしゃってくださる患者さんがたくさんいらっしゃったんです。そこで、私が訪問診療を担当することで、外来通院ができなくなった患者さんをフォローできる体制を整えました。
 
訪問診療の患者さんが抱える疾患は、内科や皮膚科、整形外科など、さまざまな科にまたがっています。私は、救命救急科などで培った経験を生かし、内科疾患全般はもちろん、褥瘡(じょくそう、いわゆる床ずれ)や水虫、腰痛、関節痛などさまざまなお悩みに幅広く対応することが可能で、そこが強みでもあると考えています。
 
月に160人あまりの患者さんを診ており、年齢層としては90歳、100歳と、かなりご高齢の方もいらっしゃいます。緊急の場合でも24時間、365日対応しますし、最期のお看取りまでさせていただく覚悟を持って診療にあたっています。看護師とも協力し、症状だけでなく生活習慣や抱えているお悩みやご要望まで、患者さんやご家族から細かいところまで聞き出しながら、きめ細やかなサポートに取り組んでいます。

吉沢クリニックのスタッフの写真

日々の診療で心がけていることを教えてください。

吉澤 威勇先生の写真

【威勇副院長】私が訪問診療に従事するようになってより強く感じるのは、「患者さんがどうしたいか」に寄り添って治療を行うことの大切さです。たとえば、訪問診療は直接家にお伺いしますので、残っている薬の量を見れば、患者さんが処方された薬をしっかり服用しているかどうか把握できます。服用していないケースでは「うっかり飲み忘れた」「体調がいいから飲まなくていいと思った」など、人それぞれ理由はありますが、ご高齢の患者さんの中には「もう薬なんか飲まなくていい、飲みたくない」と考える方もいらっしゃいます。
 
我々が訪問診療で提供している医療は、もちろん「病気を治す」という目的もありますが、一番は住み慣れた場所で、安心して療養していただくための支援です。患者さんがご高齢であって、「薬を飲みたくない」ということがその方の望みであれば、その思いをかなえながら、ご本人に最期まで笑顔で過ごしていただくのが一番ではないか、そう考えるようになりました。これからも、患者さんやそのご家族の気持ちに寄り添った医療を心がけながら適切なケアやサポートを提供し続けていきたいと考えています。

【洋景院長】私は、「いかにして患者さんに心を開いていただき、患者さんが伝えたいことを引き出すか」ということに心を配っています。勤務医時代からたくさんの患者さんと接して感じたことですが、同じ病気の患者さんが10人いたとしても、状況や症状はそれぞれ異なります。家庭環境やライフワークなど患者さんの背景までお聞きすることで、改善につながるヒントにたどり着くことも少なくありません。ですから、患者さんがどんなささいなことでも気軽に相談できるよう、患者さんと同じ目線に立つことを心がけ、フラットな関係性を築くことを重視しています。