更新日: 2025-10-01

基本情報

名称:
八重咲診療所
診療科目:
内科, 外科, 皮膚科, 消化器内科, 肛門外科
住所:
〒 254-0812
神奈川県平塚市松風町11-11

電話番号0463-23-3552電話
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土曜診療を開始し、平日は18時まで診療時間を延長。内科、皮膚科、消化器外科に加えて胃・大腸内視鏡検査、肛門外科診療も実施し、さまざまな医療ニーズに対応

現在、どのような患者さんが多く来院されていますか?

承継前から通院されていた患者さんが、そのまま引き続き受診してくださっているため、年齢層としては60〜80代の方が中心です。主な疾患は、高血圧や糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病が多く、風邪や咳といった一般的な症状から、湿疹や水虫などの皮膚疾患まで、さまざまなご相談を受けています。
また、この地域には外科を標榜する医療機関が少ないため、ちょっとした切り傷の縫合や、良性腫瘤の切除といった外科的処置にも積極的に対応しています。最近では、再開した胃・大腸の内視鏡検査を希望される患者さんが増えてきており、検査の予約枠も常に埋まりつつある状況ですね。

再開された胃・大腸内視鏡検査のニーズが高いようですね。貴院で提供する内視鏡検査について教えてください。

篠田 知太朗先生の写真

当院では、胃カメラは経口・経鼻のどちらにも対応しており、ご希望に応じて鎮静剤を使用することも可能です。大腸カメラについては、現在のところ、前処置として下剤を自宅で服用できる方を対象に実施していますが、今後は院内での服用にも対応できる体制を整えていきたいと考えています。
鎮静剤の使用についても、ご希望に応じて柔軟に対応しており、リラックスして検査を受けていただけるよう配慮しています。また、大腸ポリープが見つかった場合には、事前に相談のうえ、検査当日にそのまま切除する「日帰りポリープ切除」も行っています。なお、大きなポリープや、より慎重な処置が必要と判断された場合には、近隣の連携病院をご紹介し、安全性を最優先に対応しています。

受診者が多いという生活習慣病については、どのような診療が受けられますか?

当院の特長の一つは、血液検査の結果をその日のうちにお伝えできる点です。たとえば糖尿病の診断や治療に欠かせない血糖値やHbA1cといった指標も、検査後すぐに結果が出るため、その場で診断・治療方針の検討が可能です。
すでに糖尿病の治療を受けている方には、定期的な検査をもとに血糖コントロールの状況を確認しながら、薬の調整や食事・運動といった生活習慣の指導を行っています。血糖値が安定すれば、合併症の予防にもつながりますし、日常生活をこれまで通り送ることも十分に可能です。そのためにも、定期的に受診し、治療を継続していただくことがとても大切だと考えています。
高血圧や脂質異常症についても同様で、定期的に数値を確認しながら、薬物療法とあわせて生活習慣の改善を図り、動脈硬化の進行予防に取り組んでいます。いずれも“気づかないうちに進行する病気”だからこそ、早期発見と継続的な管理が重要です。少しでも気になる症状があれば、ぜひ早めにご相談いただきたいですね。

血液検査は当日に結果がわかるとのことですが、その他の検査体制についても教えてください。

篠田 知太朗先生の写真

血液検査では、血糖値やHbA1c、血算といった一般的な項目については、その場で結果をご確認いただける迅速検査に対応しています。より詳細な項目についても、電子カルテメーカーと連携し、翌日には当院のカルテに自動反映される体制を整えました。患者さんにとっては、結果を早く知ることができる点も安心材料になるのではないかと思います。
 
そのほかにも、帯状疱疹の原因となる水痘・帯状疱疹ウイルスの迅速検査や、水虫などの原因となる白癬菌の顕微鏡検査にも対応しています。胃・大腸の内視鏡検査には新しいシステムを導入し、エコー(超音波検査)やレントゲンも、機器を一新してより精度の高い検査ができるようになりました。
とはいえ、むやみに検査をすすめるつもりはありません。不安や違和感があるときに、必要な検査を迅速に行い、できるだけ早く安心していただけるよう心がけています。また、当院で対応が難しい検査や治療が必要な場合には、近隣の病院と連携し、適切な医療につなげる体制も整えています。

前院長が培われていた地域医療は、どのように引き継いでいかれますか?

先ほどお話ししたように、当院には高齢の患者さんが多く通われています。だからこそ、私はこの場所を“おじいちゃん・おばあちゃんの保健室”のような存在にしたいと考えています。どんな症状でも、まずは気軽に相談してもらえるような環境をつくり、必要に応じて適切な専門医へつなぐ。その積み重ねが、自分の目標とする「地域のよろず相談所」という役割につながると信じています。
患者さんが「とりあえず、ここに来れば何とかなる」と思ってくださるような、そんな信頼されるクリニックを目指して、これからも診療を続けていきたいですね。